時代はAI!
ChatGPT (OpenAI)、Gemini (Google) などの有名どころを中心に、ビジネスの世界でも文章作成、翻訳、画像編集など、AIにお任せする場面が増えてきましたね。
もちろんそれだけではなく、日々の悩みを相談したり、おすすめ商品を教えてもらったりと、"日常において欠かせないパートナー" になっている人も多いのではないでしょうか。
しかし、親身になってくれるから何でも話していいのかと言うと、そこはちょっと待ってほしいのです。その情報は、本当に書き込んでも大丈夫なのでしょうか?
今回の記事では、何気なく書き込んでいたこと、入力してもいいのかなと迷っていたことなど、曖昧だった基準について分かりやすく説明します。
ChatGPTの使い方を見直して、「入力してOKなこと・NGなこと」を一緒にみていきましょう!
ChatGPTに何でも話した結果[4コマ]
4コマ漫画ではChatGPTが止めていますが、「うっかり話しすぎ」には注意です。
AIとの会話でも、入力内容には気をつけましょう。
ChatGPTは何を入力していい?初心者向けの基本ガイド
まず、ChatGPTについて簡単にお話しします。
ChatGPTは「チャット」という名前のとおり、会話形式で使えるAIです。
AIとラインで会話するようなイメージですね。
スマホがあれば、誰でもどこでも、気軽に使用することができます。
話し方もユーザーの好みで変更できて、親身に相談にのってくれたり、膨大な知識量で色々なことを教えてくれるため、ついうっかり余計なことまで話しがち。
こうしたときAIに話す内容として、基本的に「普通の質問」は大丈夫です。
今日の天気は? 今夜のおすすめの夕食は? などですね。
ただし、入力しない方がいい情報もあります。
具体的な内容は、次の項目から順番にお伝えしていきます。
ChatGPTでできること|入力してOKな内容
ここでは、ChatGPTの便利な使い方や、入力してもOKな内容についてお話しします。
日常の質問や調べものをする
ChatGPTには、膨大な知識があります。
質問すれば、幅広い内容を教えてくれるのが強み。
返答は必ずしも正確とは限りませんが、その知識に助けられることも多いはずです。
たとえば一例として
・今夜の献立を考えて
・ズボラでもできる節約方法ある?
・疲れが取れないときの対処法は?
・初心者向けの運動を教えて
・おすすめの映画ある?
・勉強に集中するコツは?
・プレゼント選びを手伝って
・部屋の片づけグッズといえば?
・自分に向いているストレス解消法は?
このように、ちょっと知りたいことから、お役立ち情報などの質問は、基本的に問題ありません。むしろ、積極的に使っていきたい内容です。

日常のサポート役として、
頼っていきましょう
パソコンやExcelの操作方法を聞く
ビジネスシーンでは、一体どこまでAIを使っていいのか迷ってしまいますよね。
判断に困ったときは、影響範囲を基準に考えると分かりやすいです。
たとえばパソコンやエクセルの操作が分からないとき、一般的な内容の操作を聞くのであれば問題ありません。
・動かなくなったPCを再起動する方法
・エクセルをPDFで保存したい
・覚えておくと便利なショートカット
AIはパソコン系が得意ですから、こうした質問は自分の知識を高める役に立ちます。
いっぽう社内サーバーやマニュアルなど、重要な情報を外部にもらしたら、社内のみんなに迷惑がかかってしまいます。「社外に出して問題ない内容か」を意識して入力しましょう。
メールや文章を作成・言い換えする
メールや文章作成については、「定型文」として使うのであればOKです。
たとえば、メールの場合
・丁寧な言い方に直して
・クレーム返信を柔らかくしたい
・お礼メールの例文を作って
・文章を短くまとめて
・敬語として自然か確認したい
このような文章をAIに作成・添削してもらうのは問題ありません。
つまり、補助をお願いするイメージですね。
自分では書きなれない文章を作成してもらうのは助かりますし、業務効率もよくなるはずです。
逆に、実名や契約内容など、大切な情報が含まれた文章作成をお願いしたり、
できあがった文を撮影して、「確認して」とそのままChatGPTに載せるようなことは避けましょう。
これはビジネスだけでなく、個人として文章やメールを作成する場合でも、気をつけたいところです。
悩み相談やアイデア出しに活用する
私たちユーザーは人間ですので、多かれ少なかれ悩みを抱えています。
しかし、誰にも相談できない。
そんな悩みをAIに聞いてもらうと、思いがけない解決法が見つかるかもしれません。
AIは気軽に相談しやすい相手ですので、恥ずかしがらずに相談してみるのも一つの手です。
実際に私も相談したあと、長年の悩みがいくつか解決しました。
ここでも気をつけたいのが、個人を特定できるような情報を入力してしまうことです。
4コマ漫画でも扱いましたが、仕事の愚痴をこぼすとき、そのまま実名を入力するようなことは控えましょう。

愚痴そのものは、
むしろ聞いてもらった方がスッキリしますよ!
また、AIはアイデアを出すのが得意です。
たとえば社内あるあるの「ひとり3つずつ案を出せ」のような無茶ぶりをされたときは、
〇〇についてアイデアを10個出してください
と言えば、一瞬で10個出てきます。
この「速さ」がAIの強みです。ぜひうまく活用してくださいね。
ChatGPTに入力しない方がいいこと|個人情報に注意
ここでは、ChatGPTを使う時に、特に注意したい点についてお話しします。
名前・住所・電話番号などの個人情報
ChatGPTは、基本的に親身になって話をきいてくれます。
それが続くと、だんだん「このくらいのことは話してもいいだろう」と思うようになってきます。
そこでつい、個人情報をポロっと出してしまいがち。
でも忘れてはいけないのは、「AIはオンラインの存在」だということです。
ここで、いい実例があるのでご紹介します。
これは、ずっと前にGeminiに描いてもらった、可愛い猫の水彩画です。
にもかかわらず、右下に謎のサインが……。
まさか実在の人物?と心配になり、Geminiに聞いてみたところ、このような返答がありました。
このように、入力や学習データの影響で、予想外の内容が表示される可能性もあります。
もちろん収集データの個人情報がもれないようセキュリティ対策はされているはずですが、それでも100%ではありません。
自分の情報だけでなく、身近な人たちの名前、住所、電話番号などをChatGPTに入力するのはやめましょう。
会社や仕事に関する機密情報
「操作方法」や「文章作成」の項目でも少しお伝えしましたが、
会社や仕事に関する重要な情報は、取扱いに気をつける必要があります。
特に気をつけたいのが、このような情報です。
・社内の掲示物
・メールの内容
・実際のサーバー名
・会社固有の設定
・会社PCの保存ファイル
・内部マニュアル
・未公開情報
悪気なくChatGPTに入力してしまう、あるいは重要な情報が映った画像をChatGPTに載せてしまう等、自分ではそのつもりがなくても、結果的に重要な情報を入力してしまうこともあります。
このような情報は、十分な注意が必要です。
パスワード・ログイン情報は絶対NG
ユーザー名、ID、メールアドレス、パスワードなど、ログインに関係する情報も、
入力しないように気を付けましょう。
「さすがにそれはないでしょ」と思うかもしれませんが、ありがちなのが
うっかりコピペです。
また最近では「AIがすべてパソコン操作してくれる」という技術も出てきています。
今後、「分からない。やって」と、必要もないのにIDとパスワードを教えてしまうというケースが出てくるかもしれません。
教えるはずがないと思うからこそ、絶対に入力しないくらいの意識でちょうどいいでしょう。
ChatGPTはどこまで入力OK?よくある疑問を解説
AIは手軽にパッと使える、とても便利なツールです。
しかし便利だからこそ、「情報を渡している」という意識がなくなってきているかも…。
ここでは、よくある疑問を、具体例を交えて紹介します。
ぜひ、ご自分の使い方と照らし合わせてみて下さい。
名前は入力しても大丈夫?
自分の名前をChatGPTに入力するのは、「あり」でしょうか?
「いや、そもそも自分の名前なんて、入力する?」
と思われるかもしれません。
しかし私の知人は、当たり前のように名前を入力していました…。
理由は、ChatGPTに占ってもらうためだそうです。
(※ChatGPTが知人の名前を憶えていて、たまたまその話が出て判明)
結論としては、名前の入力だけなら、そこまで大きな問題にはなりません。
しかしここに、生年月日、住んでいる地域、勤め先などの情報が組み合わされると、特定につながる可能性があります。
バラバラに入力したから大丈夫、削除したから大丈夫、とは言い切れません。
(※メモリ機能がオンの場合、内容が保持されることがあります)
「必要以上に自分の情報を入力しないよう、日ごろから気をつけよう」
そんな意識でAIと接すると、より安全に使うことができます。
家族や同僚の情報はどこまでOK?
こちらも個人名と同じように、誰のことか分かってしまう内容を入力するのは避けましょう。
特に、本人の承諾なく勝手に情報を入力することは、おすすめできません。
近所や地域の情報は問題ない?
たとえば「〇〇駅周辺の美味しいお店を教えて」など、広いエリアの指定はOKです。
地域の話そのものは問題になりにくいため、必要以上に心配する必要はありません。
しかし
・○○駅近くに住んでいる
・○○高校の近く
・この時間にいつも通る
・勤務先は○○にある
・今日この店に行った
このような情報が集まってくると、次第に情報が絞られて特定されやすくなります。
またChatGPTは、チャットで質問しただけでは、あなたの位置を特定できません。
・自分で場所を指定した
・位置情報の利用を許可している
このように、"自分から渡した情報" を元に回答します。
ですので、入力するときは、住所や細かすぎる位置情報などを控えることが大切です。
また、ピンポイントの場所を繰り返し入力すると、特定リスクにつながる可能性があるということも覚えておきましょう。
勤め先や学校名は入力していい?
ここは、特に気をつける点です。
会社名、学校名は個人特定につながりやすいです。
特に小さな組織の名称を入力するのは注意しましょう。(人数が少ないほど、個人が絞られやすいためです)。
また、ここまでお話ししてきた「同僚の名前」「〇〇駅の近く」などの情報が積み重なると、さらに特定リスクが上がります。気をつけましょう。
撮影した画像やスクショを使って質問するのはOK?
ここは多くの人がやる流れだと思うので、じっくり話します。
まず、AIは「画像解析、OCR、写真から商品を識別する」こうしたことに強いです。
ですので、多くの方が
・AIなら一瞬で分かる!
・便利!
こう思って使用するのは、ごく自然なことです。
では、何が問題なのか?
ここで大切なのは「人間の目に見えない情報も読み取られている」と理解しておくこと。
以前は「住所を書く」→「個人情報大丈夫?」と、不安が表面化しやすかったです。
これに対して、今は「写真をAI渡すだけで分かる!楽!」と、便利だから使うという意識が優先されています。
ここで、私の体験談をお話しします。
先日、会社帰りのスーパーで、ワインが並ぶ棚を見ていたんですね。
ところが買おうと思っていたワインがなくて、他のどのワインが良いのか分からない。
「そうだ!この棚を写真に撮って、ChatGPTに見せればいいんじゃない?」
と閃きましたが、同時にハッとしました。
それをやって、本当に大丈夫なのか?と。
結論から言うと、「写真1枚、雑談1回、位置情報なし」でも、
・地域
・時間帯
・行動パターン
このような情報が、読み取られる可能性があります。
厳密にいえば、1枚の写真の中に
・スーパーの陳列
・セールPOP
・プライスカード
・ガラス反射
・時刻
こうした情報が混ざるかもしれない、ということなんです。
ここまで読んでくださったあなたなら、これがどういう意味を持つか、もうお分かりですよね?
ぜひ知っておいてほしいのが、「画像を渡す」ということは、
・位置情報
・画像特徴
・端末情報
・AI透かし
・背景の映り込み
こうした情報も渡している可能性があるということ。
私たち人間の目には見えないけれど、AIに大量の情報を渡しているかもしれないんです。
逆に、AIから渡された情報が、目に見えないこともあります。
たとえばGeminiで生成したAI画像には、「SynthID」という電子透かしが入っていることをご存じでしたか?
このように、「目に見える情報だけが、情報ではない」時代になってきました。
私たちは「便利だから」という一面だけを見て、その裏にあるものを見過ごしがちですが、実際には「写真を渡す=画像だけを渡しているわけではない」んですね。
これを知ったあなたの意識は、きっと変わったのではないかと思います。
「背景で何が起きているか」をちょっと気にすると、もっとうまくAI活用ができるようになりますよ!
今日の出来事はどこまで話していい?
ここは、このパートの総まとめになります。
ぜひ、一緒に考えてみて下さい!
【今日のできごと(一例)】
・事故現場に遭遇した。写真を撮って、AIに見せてもいい?
・「今日、会社帰りに〇〇でこんなことがあった」と入力するのはOK?
・地域のお祭りに参加した。AIに話しても問題ない?
・会社のパソコンが動かなくなった。AIに聞いて勝手に直してもいい?
・友人と一緒に旅行に行って、おすすめスポットを聞いても平気?
・局地的な災害に見舞われた。それを書き込むのは大丈夫?
・作成した社内文書を、そのまま見せて添削してもらうのはOK?
・仕事の愚痴を、実名で書きこんだ。これは問題ない?
どうでしょう?
今まで何気なく入力してきたことでも、
今では別の見方ができるようになったのではないでしょうか?
改めてお伝えしますが、AIは悪いものではありません。
便利なツールであることに変わりはないんです。
ただ自分が、ちょっと気を使うだけ。
それだけで、いつでも頼れるあなたのパートナーになりますよ!
★ 昔のOfficeで、おなじみだった「イルカ」が、今では "寄り添えるAI" として復活しました。実際に使ってみて感じた「昔と今の違い」については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ 【懐かしすぎ】ExcelのイルカがAIで復活!使って分かった進化と本音
ChatGPTへの入力はOK?NG? [目安表]
ChatGPTへの入力、こんな内容はOK?NG?
迷った時の、目安表を作成しました。迷った時の参考にしてください。
| 入力内容 | 目安 | 理由 |
| 今日の献立を考えて | OK | 個人特定につながりにくい |
| Excelの使い方を教えて | OK | 一般的な質問だから |
| メール文章を丁寧に直して | OK | 定型文の相談だから |
| ○○駅周辺のおすすめ店 | OK寄り | 広い地域指定なら問題になりにくい |
| 仕事の愚痴を相談する | 注意 | 実名や会社情報を書かないよう注意 |
| 家族や同僚の話をする | 注意 | 個人特定につながる可能性あり |
| 撮影した画像をそのまま送る | 注意 | 背景や位置情報が含まれる場合がある |
| 勤め先や学校名を書く | 注意 | 他情報と組み合わさると特定されやすい |
| 社内資料や未公開情報を載せる | NG寄り | 機密情報の可能性が高い |
| ID・パスワードを入力する | NG | ログイン情報は絶対に避ける |
ChatGPTを安全に使うためのポイント
ここでは簡単に、ChatGPTを安全に使うポイントをお伝えします。
まず、こちらを参考にしてください
■ 投稿前に一度見直す
■ 迷ったらぼかす
■「組み合わせ」を意識する
一言で言うと
「大事な情報・特定につながる情報は、外に出さない」
これを意識するだけで、かなり変わります。
もし迷うことがあれば、内容をそのまま書かず、次の例のように「ぼかして」伝えるのもオススメ。
【事実】昨日、近所のお祭りがあった。久々に綿あめを食べた。
【調整】先月末、友人が住んでいる地域で、小さなお祭りがあった。
久々に綿あめを食べた。
【事実】同僚の鈴木さんが結婚。6月頭にハワイで挙式。
【調整】同僚のAさんが結婚、来月に海外で挙式。
【事実】得意先の優良テック社と合同で、新システムを開発する
【調整】得意先の会社と合同で、新しい事業を行う

少し言い方をぼかすだけで
特定されるリスクを減らせますよ
そのまま情報を教えなくても、意外と伝わるものです。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ChatGPTは、とても便利なAIです。
質問に答えてくれたり、文章を作ってくれたり、悩み相談にのってくれたりと、今では日常に欠かせない存在になりつつあります。
しかし便利だからこそ、「何を入力しているか」を意識しなくなってしまうこともあります。
特に気をつけたいのが、
・位置情報
・会社や学校の情報
・画像に映り込んだ情報
こうした内容です。
また、一つの情報だけなら問題なくても、組み合わせることで個人が特定される可能性があります。
AIは怖いものではありません。
大切なのは、「少し気をつけながら使う」ということ。
・迷ったらぼかす
・特定につながる情報は避ける
これを意識するだけでも、安全性はかなり変わります。
ぜひ今回の記事をきっかけに、AIと上手に付き合ってみてくださいね。
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