普段から、大量のデータを扱っている。
数字でデータを比較している。
そんな方におすすめしたい機能があります。
それが、カラースケールです。
たとえば下記のような、ぱっと見で分かりづらい表が、
・売上の高い店舗/月
・売上の低い店舗/月
に、自動で色分けされたら見やすくなると思いませんか?
カラースケールは、それを一瞬で叶えてくれる機能です。
売上分析から在庫管理、来客数や時間、テスト結果など
用途はさまざま。
会社でデータを集計する方から個人事業主まで、幅広くご活用いただけます。
早速あなたのデータに、カラースケールを取り入れてみませんか?
カラースケールなら数値の大小や傾向が一瞬でわかる
まずは冒頭にも載せた、こちらの表をご覧ください。
この真っ白で見づらかった表が、
カラースケールを設定するだけで、こうなります。
設定時間、わずか1秒です。
色は好きに設定できますが、ここでは
売上が高い=赤、売上が低い=青、と設定しています。
この色分けを見るだけで、
・売上の高い店舗はどこか
・売上の低い店舗はどこか
・売上が大きい月はいつか
・売上が小さい月はいつか
このような情報が瞬時に見て取れます。
これで、わざわざグラフを作ったり、面倒な数字ひとつひとつと格闘しなくてもよくなります。
カラースケールは救世主![4コマ]

上司ねこのようにセルを一つずつ塗りつぶしたり、
色分けのために、わざわざ関数やマクロを使ったりする必要もありません。
カラースケールは、そんな面倒ごとを即座に解決してくれます!
→ キャラ紹介ページ
カラースケールとは?数値を色で見やすくする機能
では、改めて「カラースケール」についてご紹介いたします。
カラースケールは、数値の大小をグラデーションによって視覚化する「条件付き書式」の機能です。
ヒートマップと言ったほうが分かりやすいかもしれません。
これにより、データの傾向や分布が一目で理解できるようになります。
あまり知られていないカラースケールですが、
エクセルに導入されたのは「Office 2007」のとき(※)。
その見た目から新しく追加された機能のようにみえますが、
実は約20年前には採用されていたんですね!
大量の数字から「大きな値・小さな値」「傾向」「パターン」を瞬時に見つけたい人に最適なカラースケール。
数字ひとつひとつを確認 → 目で見て瞬時に把握、をぜひ体験してください。
(※)Office 2007 は、いまでは標準となった「リボン」が導入されたVer.です。
そのとき「データバー」「カラースケール」「アイコンセット」が、3つの新しいデータ視覚化機能として一緒に採用されました。
練習用ファイルのダウンロード

一緒に操作しながら理解できるよう、
記事で使用しているサンプルファイルをご用意しました。
下の「ダウンロード」ボタンをクリックすると、ファイルが自動的にダウンロードされます。
記事を読みながら練習できるよう、まったく同じ表を用意しましたので、ぜひご活用ください。
※サンプルはExcel形式(.xlsx)です。
2色・3色カラースケールの使い分け
カラースケールには、「2色スケール」と「3色スケール」があります。
それぞれ、どのような場合に使い分けると便利なのかをご紹介します。
もちろん、必ずこれを使う、という決まりではありません。
ご自身にとって「見やすい」と感じる色分けを選んでみてください。
2色スケールがおすすめの表
2色スケールは「高い/低い」「多い/少ない」など、数値の両端を見たい場合に便利です。
【例】時間別・一週間の来客数
この表を見ると、12~13時と夕方以降に来客数が増えること、
特に金曜日の夜や土日に混みやすいことが見て取れます。
その他にも、このような場合が向いています。
・店舗別売上
・在庫数
・作業時間
・従業員の残業
3色スケールがおすすめの表
3色スケールは、中間にも意味を持たせたい場合がおすすめです。
【例】科目別・各生徒の成績表
この表を見ると、点数の高低だけでなく、
各生徒の得意な科目・苦手な科目や、全体的な成績の傾向まで見て取れます。
その他にも、このような場合が向いています。
・前年比
・達成率
・温度管理
・アンケート結果
カラースケールの基本的な設定方法
では、カラースケールの設定方法をお伝えします。
ここまで何度もお伝えしてきた通り、とても簡単です。
❶ カラースケールを設定したいセルを選択します。
❷ 選択したまま、上メニュー「ホーム」→「条件付き書式」→「カラースケール」→「設定したい色」の順に選択します。
以上で設定完了です!
カラースケールで変更できる設定と選び方
設定変更をすることで、カラースケールがより使いやすくなります。
一つずつ見ていきましょう。
設定画面を開く方法(基本)
まずは基本的な変更手順です。
❶ 色がついているセルを選択し、
上メニュー「ホーム」→「条件付き書式」→「ルールの管理」を選択します。
❷ 使用中のカラースケールが表示されるので、ルールをダブルクリックします。
❸ 書式のルール編集が表示されます。
必要な設定変更は、この画面で行います。
色を変更する方法とメリット
カラースケールは、デフォルトで用意された色以外にも、自分で変更することができます。
変更は、ルール編集の「色」から行えます。
色を変更することで、次のようなメリットがあります。
・カラースケールには、背景色にあわせて文字色を自動調整する機能はありません。
そのため、淡い色に変更することで数字が見やすくなります。
・濃い色を使うと、白黒印刷したときに数字が見づらくなることがあります。
印刷する表では淡い色を使い、印刷プレビューで確認しておくと安心です。
基準値の種類と選び方
カラースケールは何も設定していない場合、選択範囲の中の「一番小さい数字」「一番大きい数字」を自動的に判断して、色をつけます。
ここでひとつ困るのが、一つだけ大きい数字があった場合などに
色の分布がおかしくなってしまうことです。
こうした問題も、基準値の種類を変更することで解決できます。
どんなときに使われるかを、次の表に簡単にまとめました。
| 設定の種類 | どんな時に使う? |
| 最小値/最大値(自動) | 初期値で自動的に選択される設定。 全体のグラデーションを見て、数字をざっくり把握したいとき。 |
| 数値 | 「0点〜100点」のように、データの範囲が最初から決まっているとき。 |
| パーセント | 上位〇%を目立たせたい、など一部の数字を比較したいとき。 |
| 数式 | 他のセルの値(目標値など)を基準に、動的に色を変えたいとき。 |
| 百分位(パーセンタイル) | 極端に大きい・小さい数字の影響を抑えて、色を分散させたいとき。 |
前述の「一つだけ大きい数字」に色が引っ張られる問題も、百分位(パーセンタイル)を使うことで改善できます。
基本的には「自動」のままでも十分ですが、
使い方を覚えておくと、より最適な状態を視覚化することができますよ。
カラースケールでありがちなミスと対処法
最後に「カラースケールで、うっかりやってしまうミス」をまとめました。
→ 色は編集画面から変更できます。再度カラースケールを設定すると二重ルールになってしまいますので、ご注意ください。
→ カラースケールの設定も一緒にコピーされるため、コピー先に意図しないルールが追加されることがあります。適用範囲や二重ルールになっていないかをご確認ください。
→ 行や列を非表示にしても、カラースケールの適用範囲からは外れません。
非表示のセルも含めて色が決まるため、表示結果が変わらない場合があります。
★おすすめ関連記事★
数値を視覚的に比較する方法には、セルの中に棒をつくる「データバー」もあります。
棒の長さで数値の大小を比較したい場合は、こちらもぜひご覧ください。

まとめ
今回は、カラースケールの使い方についてご紹介しました。
カラースケールを使えば、大量の数字が並んだ表でも、数値の大小やデータの傾向を色によって簡単に見つけることができます。
設定方法もとても簡単です。
「数字ばかりで見づらい」
「データの傾向をもっと簡単に分析したい」
「一つずつ色をつけるのが大変」
そんなときは、ぜひカラースケールを試してみてください。
約20年前からExcelに搭載されている、知る人ぞ知る便利な機能。
毎日の面倒な作業を、ほんの少し楽にしてくれるかもしれません。














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