エクセルで「AまたはB」の条件に一致したら、セルに自動で色を付けたい。
これは条件付き書式とOR関数を使うことで、簡単に設定できます。
この記事では、OR関数の基本的な使い方から、AND関数との違い、設定手順、実務でもよく使う実例5選まで分かりやすく解説します。
似ている事例が、あなたの参考になれば幸いです。
では早速、見てみましょう!
複数条件で色をつけよう!part2 [4コマ]

ANDは「AとB両方」
ORは「AまたはBどちらか片方」
これが両者の違いなんです。
★「複数条件で色をつけよう!part1」4コマは、こちらの記事に掲載しています。
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OR関数とは?
OR関数は、「どちらか1つでも条件を満たせばOK」という関数です。
次の表をご覧ください。
A2セルには「5」が入力されています。
5は「10以上」の条件は満たしていませんが、「20以下」の条件は満たしています。
このように、どちらか一方の条件を満たしていれば、ORは○になります。
一方、A3セルの「15」は、「10以上」と「20以下」の両方を満たしています。
そのため、ANDもORも○になります。
反対に、A4セルの「25」は「10以上」は満たしていますが、「20以下」は満たしていません。この場合、ORは○ですが、ANDは×になります。
条件付き書式でOR関数を設定する方法
では、実際にやってみましょう。
条件付き書式を使って「AまたはB」なら色が付くよう設定します。
完成図
設定の手順
❶ 表を用意します。
❷ 上メニューの「ホーム」→「条件付き書式」の中にある「ルールの管理」を選択。
❸「新規ルール」をクリック。
数式の欄に「=OR(A2="A",A2="B")」と入力→「書式」をクリック。
数式「=OR(A2="A",A2="B")」は、
A2セルが「A」または「B」のどちらかであればOKという意味です。
❺「塗りつぶし」タブ → 色を選択 → OKをクリック。
文字を装飾したい場合は「フォント」タブから行えます。
❻ プレビューを確認し、正しく色がついていればOKをクリック。
❼「適用先」の欄を消し、改めて色を付ける範囲を選択。
❽ 実際に「A」「B」「C」などを入力し、条件通りに色がつくか確認してみましょう。
条件付き書式でよく使うOR関数の実践例
ここでは、業務にも応用できる「実際に使えるOR関数」5選をご紹介します。
ぜひご活用下さい。
① 数値が「10未満」または「30以上」
【完成図】
【使用する数式】
【どんな時に使うか】
この設定は、数値を条件で判定したいときに便利です。
今回は「10未満」または「30以上」で設定しましたが、
・○以上 >=
・○以下 <=
・○超 >
など、さまざまな条件にも応用できます。
例えば、
・在庫数
・温度
・年齢
などの管理にも役立ちます。
【設定方法】
「設定の手順」❹にて、今回の数式を入れればOKです。
② セルが空白または「未対応」
【完成図】
【使用する数式】
【どんな時に使うか】
この設定は、まだ対応が終わっていない項目を目立たせたいときに役立ちます。
空白セルも「未対応」として扱いたい場合に便利です。
具体的には未完了、未報告、未提出などを管理する、次のような表に活用できます。
・タスクの進捗
・問い合わせ対応
・納期チェック
・アンケートの回収状況
【設定方法】
「設定の手順」❹にて、今回の数式を入れればOKです。
③ 「緊急」「至急」「早急」のいずれかを含むセルに色を付ける
【完成図】
【使用する数式】
COUNTIF(A2,"*緊急*"),
COUNTIF(A2,"*至急*"),
COUNTIF(A2,"*早急*")
)
「緊急」「至急」「早急」の文字が含まれている場合、色を付ける対象になります。
ワイルドカードを使用することで、「緊急案件」「大至急」のように文字が完全一致しなくても色をつけることができます。
★より詳しい使い方は、ワイルドカードの記事で分かりやすく解説しています。

【どんな時に使うか】
今回の「緊急」「至急」「早急」のように、
・複数のキーワードのどれかが含まれる
・文字が完全一致しなくても判定したい
という場合に使えます。
たとえば
- 「見積」または「請求」
- 「本社」または「支店」
- 「田中」または「鈴木」
など、複数の文字(一部)を含むセルをピックアップする時に便利です。
【設定方法】
「設定の手順」❹にて、今回の数式を入れればOKです。
④ 営業で、評価がAまたはBなら色を付ける
【完成図】
【使用する数式】
【どんな時に使うか】
「○○で、なおかつ△△または□□」のように、条件を組み合わせたいときに便利です。
たとえば
・自動車で、色が白または黒
・在庫があり、メーカーがAまたはB
・出発時刻が8時または9時で、予約済み
などのように、ビジネスや日常でも広く使うことができます。
【設定方法】
「設定の手順」❹にて、今回の数式を入れればOKです。
列を固定するため、「$」もそのまま入力します。
⑤ IF関数と組み合わせて結果を表示する方法
OR関数は、条件付き書式だけでなくIF関数とも組み合わせられます。
複数の条件のうち、どれか1つでも当てはまれば結果を表示したいときに便利です。
【完成図】
次の3つの条件のうち、どれか1つでも当てはまる場合は「要面談」と表示し、色を付けます。
・残業時間が45時間超
・連続出勤日数が6日以上
・年次有休消化が5日以下
【使用する数式①】
「判定」セルに入力:=IF(OR(B2>45, C2>=6, D2<5), "要面談", "")
【使用する数式②】
【どんな時に使うか】
残業時間、有給取得日数、連続勤務日数など、
複数の条件のどれかに当てはまる人を抽出したい場合に便利です。
たとえば
・勤務地が「東京・大阪・名古屋」のいずれか
・所属部署が「総務・労務・経理」のいずれか
・ステータスが「未対応・保留・確認中」のいずれか
など、さまざまな用途で使うことができます。
【設定方法】
IF関数は「要面談」という文字を表示するために使います。
条件付き書式では、その表示された文字を判定して色を付けます。
■ IF+ORの数式は、「判定」セルに入力
■ 条件付き書式は、「設定の手順」❹にて、今回の数式を入れればOK。
OR関数とAND関数の違い
| 項目 | AND関数 | OR関数 |
| 条件 | 両方の条件を満たす | どちらか1つの条件を満たす |
| 意味 | かつ | または |
AND関数とOR関数は、どちらも複数の条件を判定する関数です。
「両方とも満たす」ならAND関数、「どちらか1つでよい」ならOR関数を使います。
迷ったときは、「かつ」と「または」に置き換えて考えると分かりやすいでしょう。
★AND関数について詳しく知りたい方は、複数条件(AND/OR)の設定方法を解説したこちらの記事も参考にしてください。

OR関数がうまく動かない原因
OR関数が思った通りに動かない場合は、次の項目を確認してみましょう。
意外と簡単な入力ミスや設定ミスが原因になっていることもあります。
・全角・半角が混ざっている
・条件付き書式の適用範囲が違う
・相対参照・絶対参照の違い
★条件付き書式を複数セルへ設定する方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

よくある質問
ここでは、よくある質問をまとめました。
はい。OR関数は、3つ以上の条件も指定できます。
たとえば
のような数式でOKです。
「③ 「緊急」「至急」「早急」のいずれかを含むセルに色を付ける」や
3つの条件を扱っていますので、参考にしてください。
■ANDと一緒に使えますか?
はい。AND関数と組み合わせて使うこともできます。
「④ 営業で、評価がAまたはBなら色を付ける」で、ご質問の条件を扱っています。
ぜひ参考にしてください。
条件によっては、OR関数を使わずに解決できる場合があります。
たとえば「③ 「緊急」「至急」「早急」のいずれかを含むセルに色を付ける」の補足では、ORの代わりにSUM関数を用いて同じ条件の数式を作っています。
Excelでは、OR関数以外の関数でも同じ結果を実現できる場合があります。
「この関数しか使えない」と考えなくても大丈夫です。状況に応じて使いやすい方法を選んでみてください。
OR関数は条件を判定する関数です。
IF関数は、その判定結果に応じて表示する内容を切り替える関数です。
OR関数とIF関数は一緒に使うこともできます。
詳しくは「⑤ OR関数をIF関数と組み合わせる方法」をご覧ください。
まとめ
OR関数を使えば、「AまたはB」のようにどちらか1つでも条件を満たした場合に、セルへ色を付けたり結果を表示したりできます。
今回ご紹介したように、
・空白セルや特定の文字を判定する
・ワイルドカードを使って部分一致で判定する
・AND関数と組み合わせる
・IF関数と組み合わせて結果を表示する
など、さまざまな場面で活用できます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、「または」の条件ならOR関数と覚えておけば大丈夫です。ぜひ実際に手を動かしながら、あなたの業務や家計簿、管理表などにも活用してみてください。
【関連記事】
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