「VLOOKUPみたいな抽出法を、横に使いたい」
「でもVLOOKUPじゃ出来ない」
この記事では、上記の解決方法をご紹介します。
Microsoft 365、Excel 2021(※1)では、縦でも横でも反映できる「XLOOKUP」が使用できますが、まだ古いバージョンを使っている方もいらっしゃると思います。

でも大丈夫!
今回は、古いバージョンでも出来る方法をお伝えするよ!
データを横に抽出とは?(HLOOKUP)
縦方向にデータ抽出する「VLOOKUP」に対して、横方向にデータ抽出するのが「HLOOKUP」です。
言葉だけではピンとこないと思いますので、分かりやすくご説明します。
下記の図をご覧ください。
1行目に、「商品名・価格・購入希望者」と書かれていますね。
これらのタイトル名に一致した内容を、下記の表から枠内(A2:C8)に反映させたいと思っています。
たとえば、商品名の1行目には「えんぴつ」が自動反映してほしいわけです。
ここでVLOOKUPを使うとエラーになり、うまく機能しません。
そこで、HLOOKUPの登場です。
この関数を使うと「商品名・価格・購入希望者」…のように、該当タイトルに一致する内容を、右方向にむかって抽出することができます。
HLOOKUPを設定する方法
横方向への「抽出」なら、HLOOKUPを覚えておくと便利です。
使い方は基本的にVLOOKUPと同じですが、まったく同じではありません。
「HLOOKUPの使い方が分からない」という方は、以下順番に操作してみて下さい。
HLOOKUPの使い方手順
❶ データを反映させたいセルを選択します。
範囲の一番左上を選択すると楽なので、今回は「B2」です。
❷ HLOOKUPの仕組みは、下記画像をご覧ください。
❸ 「B2」セルを選択し、式のB1をクリック→F4キーを2回押して行を固定。
表示が「B$1」となればOKです。
❹ 続けて「Sheet2!A1:G8」をすべて選択し、F4キーを1回押します。
表示が「Sheet2!$A$1:$G$8」となればOKです。
❺ 行番号「2」を消して、「ROW(B2)」を入力します。
※B2は、いま選択しているセルです。
❻ 完成したら、 B2セルを「B2:D8」にコピペしましょう。

これで完成!
すべてのセルに反映されたよ!
HLOOKUPの欠点
このように、VLOOKUPで反映できなかったことが反映され、HLOOKUPすげー!
……で、終わればいいのですが、このHLOOKUPには、とんでもない欠点があります!
それは、並び替えができないこと!
ためしにオートフィルタをかけて、A列を降順にすると…なんと、A列しか並び変わりません!

オススメだよ!
抽出法に迷ったら次のやり方を試してみてね。
VLOOKUPで横検索を行う方法
「クロス抽出」とは?
「クロス抽出」という言葉をご存じでしょうか。
縦・横両方から検索をかけ、クロスした位置にあるセルを対象とする抽出法です。
上図ですと「定規」の「価格」は「300」(返す値をB5と判断)するわけです。
この方法は、VLOOKUPで行います。
手順は以下の通りです。
「クロス抽出」の使い方手順
❶ この方法は、一番左側にナンバーが必要になります。
ない場合はA列を追加し、番号を入力して下さい。
❷ 同様に抽出元となる表にも番号を入力します。
❸ 今回のポイントは「MATCH関数」です。
コピペして使っていただく式は、以下の通りです。
上記の式だけでは分かりづらいと思うので、画像で確認してみましょう。
❹ 上記の数式をコピーして、抽出先となる表の「一番左上のセル」に貼り付けます。
❺ 「列タイトル・抽出元範囲・行タイトル・抽出元の行タイトル」をそれぞれ当てはめてみて下さい。
ちなみに見本のエクセルでは、
・行タイトル=A2(1)
・抽出元範囲=Sheet2!A1:G8
・行タイトル=B1(商品名)
・抽出元の行タイトル=Sheet2!A1:G1
を当てはめます。

これで作業はすべて終わりだよ!
お疲れさまでした!
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