当記事は、エクセルのハイパーリンクで、PDFファイルを開きたい時の対処法です。

「PDFファイルをエクセルで一覧にまとめ、クリックするだけでPDFを開きたい」場合などに役立つよ!
「音楽ファイル」「動画ファイル」も同様の方法でエクセルから開くことができますので、ぜひ有効活用していただければと思います。
PDFにハイパーリンクを設定する
❶ エクセルの任意のセルに、文字入力をします。
❷ セルを右クリック →「ハイパーリンク」を選択
❸ 「検索先」の下矢印(⌄)から、開きたいPDFファイルを選択 → OK
❹ 作成したハイパーリンクをクリックすると、警告が出る場合があります。
出た → ❺へ
出ない → PDFが開くことを確認し、終了
❺ 左上の「ファイル」→「オプション」を選択
❻ 「セキュリティセンター(トラストセンター)」 → 「セキュリティセンターの設定(トラストセンターの設定)」を選択
❼「信頼できる場所」→「新しい場所の追加」を選択
❽ 「参照」から「PDFファイルが入っているフォルダ」を選択
❾「ユーザー既定の場所」に追加されたことを確認し、OK → オプションもOKして閉じる
❿ 改めてハイパーリンクをクリックし、PDFが開けばOKです。
PDFの指定ページへリンクする
ページ指定はできない?
結論からいうと、通常の方法ではページ指定できません。
基本的な設定方法としては
上記画像の下線部のように、拡張子(.pdf)の後ろに「#page=3」としたり、
エクセルのリンク設定時に「HYPERLINK関数」を使用する方法などがあります。
しかし上記であげた方法ではエラーこそ起きないものの、指定ページではなく、先頭ページが開いてしまいます。

そこで別の対処方法として、バッチファイルから開くように設定します
バッチファイルの作り方
バッチファイル作成と言うと難しそうですが、ここで紹介する方法はとても簡単です!
ゆっくり説明しますので、一緒にやってみましょう!
❶ windowsにデフォルトで入っているメモ帳を開きます
❷ 基本的に、下記の内容だけを入力すれば動きます。
上記をコピペし、黄色い場所だけ記述を修正して下さい。
❸ プログラムの場所がわからないときは、ショートカットから確認しましょう。
たとえば、Adobeのショートカットがデスクトップにあるとします。
このアイコン上で右クリックし「ファイルの場所を開く」を選択します。
するとプログラムがある場所が開くので、一覧から該当ファイルを確認します。
実行ファイルの拡張子は「.exe」(エグゼ)です。
上記コードの『プログラムの場所』に入るのは、このプログラムの名前(今回ならAcrobat.exe)となります。
もしファイルの場所を開いて下記のような表示だとしたら、これは実行プログラムではなくショートカットです。もう一度右クリック→「ファイルの場所を開く」を選択し、.exeファイルが出てくるまで繰り返しましょう。
❹ PDFの場所が分からないときは、PDFファイルを右クリック→オプションを選択します。下記のような表示が出たら、ファイル名とフォルダがある場所を確認します。
この2つを¥でつなげて1つにすれば、ファイルの場所になります。
『C:¥Users¥test¥Documents¥PDF(テスト用)¥テスト.pdf』のように、赤文字¥でつなぐということです。これが『PDFファイルの場所』です。
❺ 記述できたら、ファイルを保存しましょう。(保存場所は任意でOKです)
このとき拡張子の.txtを消し、自分で.batと入力します。
❻ ファイルを確認したら、開いてみましょう。
PDFが起動して該当ページが表示されれば問題ありません。
もし下記のようなエラーが出た場合、
フォルダ、ファイル名が間違っていないかを確認してください。
また、フォルダ、ファイル名に日本語を使用している場合、文字コードの設定によりエラーになることがあります。
その場合には、次の項目をお試しください。
バッチファイルが開かない(日本語の対処法)
今回の例もそうですが、フォルダやファイル名に日本語を使用している際、エラーになってしまうことがあります。
対処法として、下記コードを追記しましょう。
バッチファイルの修正は、ファイル上で右クリック → 編集で行う事ができます。
以下の一文を、startより前に記述(コピペ)してみて下さい。
つまり、コードは以下のようになります。
これでPDFが開いてくると思います。
ご確認ください。
コマンドプロンプトを非表示にする
バッチファイルを開く際、コマンドプロンプト(黒い画面)が表示されます。
これには2つ対処法があります。
【対処法❶】
1つはファイルに下記の記述を追加すること
一番先頭に記述します。
【対処法❷】
バッチファイルのショートカットを作成し、プロパティの「実行時の大きさ」から「最小化」を選択する。
ハイパーリンク実行時の警告を消したい
それでは、エクセルのハイパーリンク先をバッチファイルに設定してみましょう。
すると、下記のような警告文が出てくると思います。
この文章は、Microsoftによるとセキュリティレベル(危険度)の度合いに関わらず表示される仕組みになっているようです。
PDFファイルをリンク先にしていれば表示されませんが、バッチファイルや音楽ファイル、動画ファイルをリンク先に設定していると出てきてしまいます。
「OK」すればファイル自体は起動してきますので、大きな問題ではありませんが……うっとうしいと言う方もいると思います。
そこで、この警告を非表示にする(なるべく)簡単な方法をと思い、かなり時間をかけて探し、検証してみたのですが……
その上での結論としましては、やはりレジストリを変更するしかないようです。
レジストリは、OSを構築する根幹的なデータベースです。
そのためこのレジストリをいじるのは、特にあまりPCに詳しくない方にはお勧めできない方法です。
一応レジストリのバックアップ及び変更方法のリンクを置いておきますが、よくよく考えた上で、自己責任において行ってください。
【Windows でレジストリをバックアップおよび復元する方法】
【Office プログラムでハイパーリンクの警告メッセージを有効または無効にする】

そして、さらに大事なことを書いておきます。
今回もちろん私も記事にするにあたり、上記リンクの方法に従ってレジストリの変更を行ってみたのですが、実は直りませんでした。
調べてみると、この方法で直らなかったという方はそれなりにいるようで、さらなる対処として一層細かくレジストリをいじっているようです。
さすがにそこまでのことを紹介できないので、もっと別の簡単な方法で対処できないかもう少し探してみたいと思います。
ひとまず現状として、警告さえ目をつぶっていただければエクセルのリンクからPDFの指定ページを開くことができることだけお伝えさせていただきます。

簡単な対処方法が分かったら、記事にします!
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