当記事は、下記記事の内容に準じて作成されています。

「範囲選択」しなければ条件付き書式が正しく適用されない場合、作成した表が何百行・何千行もあるのであれば、すべて選択するのは大変な作業です。

今回は、そんな時の対処法を分かりやすく説明するよ!
コピー元の作成と完成図
まず最初に、コピー元となる条件付き書式を設定しましょう。
下図は、B3:F5の範囲にだけ、条件付き書式が設定されています。
この範囲(B3:F5)をコピーして、空白行とタイトルを除いた部分にコピペしたいと思います。
【完成図】
コピペで簡単。
本当に一瞬で上記のような表がつくれます。
空白行とタイトル部以外にコピペする方法
やることは実に簡単です。
❶ まず最初に、G列に1~5の数字を入力します。
❷ それを表の一番下までコピペします。
【ありがちな間違い】
下まで範囲選択しているのに、下図のように一カ所しかコピペできない。という場合は、正しく範囲選択されていないのが原因です。
数字は1~5まであり、一番下は空白行です。
表の最終行ではなく、表よりさらに一行下を選択すれば一度に貼り付け出来ます。
❸ 数字の列にフィルターをかけます。
※フィルターの位置が下記のようになってもソートには問題ありません。
❹ フィルターで「2・3・4」のみを選択
❺ コピペしたい範囲のみが表示されました。
フィルターをかけた部分だけにコピペする
さて、フィルターをかけた箇所のみにコピペしたいわけですが、普通にコピペすると下図のようになってしまいます。
これを回避する方法として「可視セル」を使用します。
❶ コピペしたい範囲のみを表示します(前項の❺の状態です)
❷ コピーしたい範囲を選択し、「Ctrl+C」を押します。
❸ 貼り付け先(今回はB8:F35)を選択して「Alt + ; 」を押すか、「ホームタブ → 検索と選択」を押します。
❹ 検索と選択から「条件を選択してジャンプ」を押します。
❺ 選択オプションが表示されるので「可視セル」を選択→OK。
❻ 右クリックして、貼り付けオプションから「書式設定」を選択
❼ 貼り付けたら、「並べ替えとフィルター」→「クリア」を選択。これでフィルターの一括解除ができます。
❽ 完成図と同じものができました。
終わりに:エクセルを使いこなすポイント
エクセルは工夫次第で色々なことができるソフトです。
その中には、今回ご紹介したように「一発で出来なくても、段階を踏めばやりたいことができる」というものも多いです。
「どうすれば自分のやりたいことができるか」を考えて工夫することで、エクセルにも詳しくなるし、自分のやりたいことも自己解決できるようになっていきます。
「そうだ、こうすればできるんじゃないか」とひらめく瞬間はとても楽しいので、エクセルに興味がある方はもっと楽しんでもらえればなと思います。

うまくできたかな?
お疲れ様でした!
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