【前回までのあらすじ】
コスモがなくなったら即詰み!プレイヤーをふるいにかけるサンクチュアリ(山)を突破し、いよいよ残すところは黄金聖闘士が待ち受ける黄金十二宮だけとなった。
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黄金十二宮
黄金十二宮スタート地点です。
荘厳でありながら、どこか物々しい空気に包まれています。
階段をのぼって教皇を目指すのは原作のまま。
また、第1宮である白羊宮を守る牡羊座のムウは星矢の味方をしているので、戦いは発生しません。
第2宮:金牛宮
やはりペガサスのクロスを黄金にしただけのゴールド聖闘士が待ち構えていました。
牡牛座のアルデバラン・20歳。
真面目で律儀で質実剛健を絵にかいたような人物です。
「勝手に通すわけにはいかん!」
と言ってますが、勝手に通したムウに対して静かな怒りを感じます。
一人称が「わし」。現役ゴールド聖闘士の中でも最年少に分類されるはずですが、この貫禄はなんなんですかね。
日本の戦国時代においては、若者であっても自らを「わし」という人物がいないでもないですが、アルデバランは確かブラジル出身では…?
またイケメンぞろいのゴールド聖闘士のなかで、ごつい外見をもつ異質なタイプでもあります。私は好きだけど。
いつも星矢だったので、たまには一輝を呼び出してみました。
ここが最後のステージなので、全力で闘います!
シルバー聖闘士ですらアニメーションがあったのに、グレートホーンは棒立ち・音だけの演出。ゴールド聖闘士なんだから、ここは画面を光らせるとか何かできたでしょうに…。
そして防御で「防ぐ」を選択すると、1ダメージも受けないという一輝の恐ろしさ。いや、一輝が強いのか、アルデバランが弱いのか。彼を倒さなきゃいけない私の立場からしてもですね、この不遇感がかませ牛につながって非常に不服なんですよね!
一輝のフルパワー攻撃にビクともしない様はさすがですが、これに気づけるプレイヤーが何人いるのか。
三回目の攻撃でやっと倒れてくれました。
余談ですが、私、こう見えても一時期天体観察をしていたことがありまして、空気がクリアな冬の星座は他の季節よりよく見えるのです。
アルデバランは牡牛座の右目にあたる赤い一等星。肉眼でも見えますが、双眼鏡だとよりはっきり見えます。その名前の意味は「後を追うもの」であり、プレアデス星団(すばる)の後から空にあがってくるために付けられたとか。ちなみにプレアデス星団は牡牛座の肩の部分にあたります。
興味がある方は、ぜひこれからの季節、夜空を見上げてみて下さい。実際に自分の目で見ると「えっ、星座ってこんなにデカいの? そりゃ昔の人も星と星つなげるわ」と思うこと請け合いです!
ダメージ回復などできないと思え
黄金十二宮にも頂上にアテナの像がありますが、コスモがたったの100回復するだけ。なめとんのかと言いたくなる気持ちを抑えるのに精一杯です。ダイの大冒険で、アルビナスがマァムに対し「ベホイミ程度では焼け石に水でしょう?」と言っていますが、まさにあれ。
サンクチュアリにおける回復など不毛の極み!ましてやダメージ回復ができるキャラや場所など皆無!!
ダメージ(HP)を回復するためには、コスモから振り返るしかありません!ここにきてまさに、コスモを稼ぎまくった恩恵を受けることになります。
▲ 頼れるのは自分が稼いだコスモだけ
第3宮:双児宮
次なるは双児宮。
ここで戦うのはジェミニ(サガ)の幻影。
そのため、顔が隠されています。
アルデバランとの戦いでゴールド聖闘士相手でも勝てそうだと踏んだので、パワーの割り振りもこんな感じ。
コスモを気にしなくても戦えるこの安心感!
一方、サガの影も両手をあげて応戦。激しく光ってるので、演出としてはグレートホーンよりだいぶマシ。
勝利しても突っ立ってるだけでノーコメント。星矢の「やったぜ!」で「勝ったんだ」と確信するのみ。まさに影を相手にしているような手ごたえのなさ。
第4宮:巨蟹宮
巨蟹宮は、きょかいきゅう、と読みます。
ここで待ち受けているのは我らがアンチヒーロー、デスマスク!!そのクソな発言の数々はデスマスク用語集としてまとめができるほど。
私は自身がかに座なので、違う意味で非常に複雑な思い入れがあります。
「でたか、デスマスク!」と言ってますが、実際に襲われたのは老師・紫龍(原作)であり、当ゲームの黄金伝説では一度も出会ったことのないデスマスクですが、そこはそれ。
そんなイベントあった?というプレイヤーの意思を完全にシカト、何事のなかったかのように話を進める……これこそが黄金伝説クオリティ、改めてその神髄を見よ!
不届者すぎてクロスに見捨てられた男に言われたくないですね。
なぜか技名(積尸気冥界波)を言わず、ポーズも異なるデスマスク。
名言と共にデスマスク死亡!
クロスが脱げないあたり、黄金伝説では見捨てられることがなかったようで何より。
なんだかんだ言って、かに座はデスマスクがいなきゃ物足りないですね!
第5宮:獅子宮
獅子宮に辿り着いたものの、そこにいたのは……
蠍座のミロでした。
あなた自分の天羯宮はどうしたんですか?
やはり技名なし、ポーズなし。
原作が大して進んでいないうちにゲーム化した余波が、このあたりからはっきり浮き彫りになってますね。
しかしミロ、強かったです。
フルパワーではない星矢の二発で死んだデスマスクとは違いました。
第6宮:処女宮
ほんの数歩先に、
最も神に近い男、シャカが待っていました。
こんなことを言ってますが、「教皇は正義」と確信的に言い放った男です。ハーデス編ではアテナのいうことを聞かずに瞬を攻撃したのもこの男です。信用していいのか?
その他「ひざまづけ」「私を拝め」など、デスマスクとは異なる数々の問題発言をかましてくれた人物であることも忘れてはなりません。デスマスクは悪に傾いているので違和感がない一方、シャカの穏やかな顔で言われると逆に凄みがありすぎて怖いです。
気を取り直して、シャカの攻撃。
……ですが、おいおい怖えーよ!ものすごい勢いでHPが減っていくよ!!
今までの敵の比ではない恐ろしい攻撃力。
まだシャカ、目ェ開けてないのに!!
これで目を開いたら、そりゃ誰も生きていられんわ。
しかし一発ペガサス彗星拳を放ったところ、シャカが起動停止。
星矢「やったぜ!」
よく分からないけど、"シャカが通してくれた" ということのようです。お手軽感すごいね!
第7宮:天秤宮
ノンストップでゴールド聖闘士との戦闘が続きます。
天秤宮には……
またサガの影がいました。
本来なら老師(童虎)が守るべき場所ですが、もう登場するゴールド聖闘士の順番と場所は無視した独自路線で突っ走る、それが黄金伝説。
それにしても意味深なことを言ってくれますね……原作ではこの時点で教皇の正体は明らかになっていないので、先見の明があったともいえます。
そして二度目のアナザーディメンション。
強い!シャカより強い!一撃で30も喰らう!ものすごい勢いでHPが削られるのをみて、マジでやばいかと思いました。
今回も勝利しても棒立ちの影。
と見せかけて、実は漏らしているのかもしれない。
頂上
階段を登りきると、豪華な神殿?らしき場所に出ました。
「残りの5宮はどうなったの?」という質問は受け付けておりません。
行き止まりで大きく上へジャンプすると、ついに教皇とご対面。
真っ先に飛び出した言葉が「ブロンズ聖衣の分際」ですが、これはすぐにブーメランとなって己に刺さる言葉であるとわきまえよ。
え、ここにきてアーレス!?
これ絶対、原作もアニメも知らない子供たちを混乱に陥れるでしょうが…。このゲーム中、一度だってその名前が出てきたことなかったじゃないですか。
私ですら「アーレス?誰?」ってなりましたもの。
星矢、一瞬で看破。
シャカをも騙していたニセ教皇、"ブロンズ聖闘士の分際" の小僧に見破られる。
っていうかお前、ニセ教皇じゃん!
お前こそ偽物の分際じゃん!!
カッコつけたセリフが瞬時にして台無しに!
そんなニセ教皇の羞恥心を、星矢は見逃しませんでした。
躊躇ないペガサス彗星拳!
まさに車田正美風のフッ飛び方を体現し、ニセ教皇死亡。
星矢、最後の「やったぜ!!」
心なしか満足そうな表情を見せてくれました。
エンディング
アテナ像の前に、沙織お嬢様が立っていました。
沙織さんからのお言葉。
「星矢、よく勝ち抜いてくれました。あなたたちこそ真の聖闘士です。でも、アーレスの野望はまだ続くでしょう。これからも正義の心と友情で、一緒に戦って下さい」
そして、仲間たちが集結し……
一人ずつ、一言コメントをくれます。
……が、エンディングなのに無難なセリフしか出てこないのが何とも言えない気分にさせてくれますね。全クリアしても閣下がジャンプしてるだけの聖飢魔Ⅱよりはマシですが…。唯一紫龍が今後を予感させる発言をしてくれるのが救いです。
そしてパスワードが表示され、
「星矢、これがあなたの本当の力です。これからは、この力で戦いなさい」
と沙織お嬢さんから言い渡されます。
そして夜空を背景に、スタッフロールが流れ……
……ませんでした。
ENDの文字が表示され、あとは星が輝いてるのを見るだけです。
ゲームを終えての感想
1の冒頭でも紹介した
「とうきょうとたいとうくこまがたばんだいのがんぐだいさんぶのほし」
これが今でも頭に残っているくらいには、意識しているゲームでした。
しかし実際にプレイのきっかけとなったのはTwitterにて頂いた裏技のお話です。
一度目の挑戦ではサンクチュアリ(山)でコスモが足りなくなり、泣く泣くリセット。万全を期して挑んだのが二度目、すなわち今回の記事になります。
実際に終えてみると長いようで短かいゲーム期間でしたが、非常に色濃い思い出を残してくれました。大人になってからファミコンをしても、印象深いゲームというものは常に自分の中に残るものですね。ブログ記事のためにMAP作成をした、という点でも忘れられなくなりそうです(実に苦労しましたので)。
そして何より私は聖闘士星矢が好きなので、全編を通して楽しくプレイし、楽しく記事を書くことができました。
記事中に何度も書きましたが、この黄金伝説はまだ十二宮編の途中で作成されたゲームですので話が中途半端に終わっています。それを補完するため、後日「黄金伝説 完結編」が発売されていますが、こちらは未プレイのままです。
やっぱり自分の中での"星矢"は「黄金伝説」を指しており、やり切った感じが強いのかなと。
くせのあるゲームではありますが、星矢ファンならぜひ手に取り、プレイしてほしいゲームです。マンガでもアニメでもない"星矢"を味わってみてください。
長い冒険にお付き合い頂きありがとうございました!
次のゲームもよろしくお願い致します。
おまけ
#聖闘士星矢黄金伝説<25>
「黄金伝説編はこれにて終わり」の雑コラ#ファミコン#パンチアウト#リトルマックの勝利 https://t.co/aAmLvvOTCt pic.twitter.com/ixTT9ECmIZ
— FURIO@レトロゲーマー (@pcwebfun) March 30, 2024
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