【SFC】無人島物語#11│温泉回より熱い展開!ゴエモン風呂と狂乱の宴

無人島物語

【前回までのあらすじ】

やっと作成の方法が分かった(遅い)

 

★前回の記事はこちら

【SFC】無人島物語・初見プレイ日誌10│「作成」の方法が分からない!
無人島物語、最大の壁、それは「作成」---。やり方が分からず悩んでいたが、すべてを網羅した今、やらざるを得ない! さあ「作成」しよう!

 

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浜辺に流れ着いたのは……

迷走に迷走を重ねた「作成」も目処が立ち、ようやく少しずつ作れるものが増えてきました。

▲ 低温がま!夢にまで見た設備アイテムが作れる喜び!

 

 

……そんな、ある日のこと……

 

 

「あー、ほんとに今日も暑いですわ」

顔の前に手をかざし、ジリジリと肌を焼く太陽をにらみつける絵里奈。だがすぐに無意味だと諦めたのだろう、汗をぬぐいながら振り返った彼女は、おやとばかりに眉を持ち上げた。

「あら、これ何ですの? ドラムカン?」

「浜辺に流れ着いてたのを拾ってきたんだよ」

答えたのは主人公。理香がその脇から「何に使うかは今の所決まってません」と口を添えた。

「…………」

何を思ったのか、ドラムカンを前に動きを止める絵里奈。みんなが何事かと訝しんでいると、彼女は急にパンッと手を打って朗らかに言った。

「何に使うか決まりましてよ」

一同をぐるりと見回し、聞いておどろかないようにね!と前置きしてから……

 

 

ぶっ!と噴き出したのは理香である。

鈴音と教授も、

「なぁーんだ!」

「脱出には役立ちそうにないのぉ」

期待はずれといわんばかりの感想をもらす。仲間たちの反応が芳しくないのを見て、絵里奈は柳眉を逆立てた。

「いいですわ。わたくし一人で作りますから。完成してもだれも入れてあげない!わたくしだけのお風呂ですわよ!」

「もう決めましたのよ! 本当ならわたくし、毎日欠かさずお風呂に入らないといけないタチなんですのよ」

しだいに興奮してきたのか、いまにも食いつきそうな剣幕である。

そこへ、場の空気を読んだのだろう、沙織が明るい声で割って入った。

「でもお風呂あるといいですよ、さっぱりしますし」

場外からの思わぬ加勢に、絵里奈の顔がぱあっと輝く。

「ほら、沙織ちゃんも賛成してくださってるわ」

ね、とばかりに見つめてくる絵里奈に、主人公は困り果てたように頭をかいた。

「絵里奈さんにはかなわないなぁ……教授、どうします?」

「ふぉっふぉっ、しょうがないのぉ」

「あーあ、甘いんだからもう……。どうせ設計するのは私なんでしょ?」

笑う教授に、立腹ぎみの理香。

 

そしてアッ!という間に……

 

完成したドラムカン風呂を前に、理香が嬉しそうな声で言った。

「さあ、できたわ! ところで、誰が一番に入るのかしら?」

「それは決まってますわ。発案者の わ た く し !」

「…………」

「まあまあ、いいじゃないか。めずらしくきげんいいんだし!」

あちらをなだめ、こちらをなだめ……女性ばかりのチームリーダーは大変である。



無人島のゴエモン風呂

青空の下、本当に気持ちよさそうですね。

ちなみに風呂の周りには囲いが作られ、男性陣は外に追いやられています。

 

久々にのんびりした時間を過ごしていると、絵里奈さんがまた余計なことを言いだしました。

 

あら、理香さんたら意外と胸が大きいんですのね

 

絵里奈にちょっかいを出され、あわてて抵抗する理香。お互い裸のまま、ウダウダのもみ合いに。

「いいじゃない、女どうしなんだから!」

「いやですよ!」

「けち! さわっちゃうわよ!」

など、ヤシの実をぶん投げた温泉回よりも見ごたえのある絡み展開! いちおう健全なSFC版なので、露出はギリギリに抑えられております……たぶん。

 

……しかし……

 

「あばれるとおふろがたおれちゃうよぉ!」

「きゃー! かこいも壊れちゃう!」

 

バッシャーーーン!

 

今にも口笛を吹きそうな主人公。

 

今回のぞきナシの教授はめっちゃ嬉しそう。

 

ええっ!?

そういう反応なの!?

 

いやいやいや!逆恨みにもほどがあるでしょ!

思いっきり自分のせいですって!!

……と言いたいところですが、言ったところで絵里奈さんにそんな言葉が届くわけないですね。自由っていいな!!

 

ちなみにこのゴエモン風呂は、ちゃんとアイテムとして使用できるようになっています。

体力が回復できる優れもの!

 



狂乱の宴

ドラムカン風呂事件から数日後……

 

実は先日、とある場所から「発酵酒」を手に入れていたのですが

 

おそらく、このアイテム入手がフラグなのでしょう。

(またしても)絵里奈さんが起爆剤になりました。一体どこまで弾ければ気が済むんでしょうね!

 

「ジャングルで見つけました、アレのことですけど……。

お酒ですわよね?」

 

「まぁ、酒と言えば酒には違いないがのぅ」

「おほほ、じゃあ……」

「じゃあ?」

 

まあ、そうなりますよね。

 

「わーい!えんかいだ!えんかいだぁー!!」

とはしゃぐ鈴音に、

「お子様はお酒はダメですわ」

とぴしゃり。

むくれる鈴音をしり目に、「理香さん!"宴会" 支度をしますわよ」と、どこまでも自由な絵里奈さん。

 

そして日が沈み……

 

早くもこの有様。

 

思いがけず泣き上戸だった絵里奈さんは、

「飛行機が落ちたのも、無人島に流れ着いたのも、鈴音の胸がぺったんこなのも、全部、ぜぇーーーんぶ、わたくしのせいなんですわ。ビェーン!!」

と泣きじゃくる始末。

 

その横では教授が陽気に踊り狂い、目が座った理香は絡み酒で主人公に説教三昧。

「あなた、このままの人生でいいと思ってるの!」

「思ってるんだったら、もっとシャンとしなさい!!」

「それが男の生き方ってもんでしょう!」

「だいたい、近頃のわかいもんときたら……クドクド……」

 

みんな歯止めが利かないですね。日ごろのうっ憤を吐き出すかのようです。

 

さて、そんな大人たちを「うわぁ……」という感じで見ている鈴音と沙織ですが、PC98版では鈴音が酔っ払い仲間に加わり、沙織は脱ぐという暴挙に及ぶ、本当の意味でモラル皆無の狂宴になっていることはお伝えしておきます。

 

いまの時代なら完全にアウトですが、いちおう健全なSFC版なので、反公序良俗インモラルはギリギリに抑えられております……たぶん。

ちなみに翌日、ハメを外した大人3人は二日酔いというバチが当たったそうです。

 

FURIO
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いよいよ物語も終盤!

脱出めざしてイベントも目白押し!

 

つづく★

 

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