2025年1月、宅建登録実務講習及び試験を受けてきました。
まったく勉強せずに!!
勉強せずに試験を受けるとどうなるのか、またその結果どうなったのか。必ず役に立つ情報をお届けします!

試験内容を見た瞬間「何これ難しすぎる、落ちた」と思いました
申し込み
私は宅建の自己採点を行った翌日、早くも申し込みを行いました。
自信があったわけではなく、「早割りで安かった」「地方のため会場がほとんど選べない」が理由です。上司の圧がすごすぎて、一刻も早く取らないとまた怒られそうだったので。(自分で書いてて、あれ?べつに会社にお金出してもらってないぞと思いました)
でも怖いので早めに動きます。
あっという間に席が埋まるだろうと推測し、予約ページを追ってましたが……実際には直前まで「余裕あり」の状態でした。え。もしかしてこんなに早く申し込んだの私だけなんじゃ……。
その他、申し込みが終わると証明書や顔写真を登録したり、合格通知が届いたら写真を撮って送ったりという作業もあります。
教材が届く
ぶじ合格が確認されたら、教材が送られてきます。
だいたい、講義をうける日の一ヶ月前には届きます。
私は教材を玄関に飾り……気づいたら一ヶ月が経過していました。
実務講習 1日目
宅建登録実務講習は、2日間の講義があります。これはWebではなく、現地の教室に申込者が集まって一斉に受けます。私のクラスは約20名でした。
講義は60分×7限あり、一時限の中身は
・スクーリング(20分)
・ワーク(20分)
・答え合わせ(20分)
です。
「ビデオで説明を受ける(スクーリング)」→「実際に自分で問題を解いてみる(ワーク)」→「教室にいる先生が解答&解説(答え合わせ)」という流れですね。
スクーリングは話が左から右に抜けていくうちに終わっており、気が付くとワークの時間です。
そこで私は驚きました。
あまりにも簡単なその内容に!!
いやもうね、ビックリしたんですよ。だって問題用紙とまったく同じ内容がテキストに載っているので、頭を使うことなく書き写すだけでいいんです。完全に模写。ワーク内容がこれでは、身に着くはずもありませんでした。
▼ ワークはとっても簡単!だって完全解答付き
それよりも答え合わせで経験豊富な講師の先生が話して下さる不動産実録や知識が面白かったので、来てよかったと思ったくらいです。
試験も思ったより楽勝かもしれないと考え始め、この日も勉強せずに寝ました。
実務講習 2日目
2日目です。
本日は60分×5限、これに加えて最後に試験(60分)があります。
一日の終わりに試験を控えたいま、(さすがに何もしていないのはまずいので)ワークが終わった後や休憩時間を使って、試験に出るとされる冊子に目を通しました。
いっぽう講義内容としては、昨日と同じ。
ただ一つ、おや?と思ったのは、一番最後のワークが「答えはテキストから丸写し」方式ではなくなったことです。"このページを見て下さい" と書かれた先にあるのは、ただの参考資料…と言う感じ。その資料から自分で必要箇所を探しだし、空欄に記入していけ、というわけですね。
これを見た瞬間、ピンときました。
本試験も絶対にこのような形式で出題されると!
そりゃそうですよね。本試験まで「テキスト丸写し」方式で出されるわけないですよね。しかし楽な方法に慣れてしまった今、直前に気が付いたからといってどうにもなりません!
「美味しいお菓子があるよー」と言われて喜んでついていったら、毒の沼地に足を突っ込んでいたような気分。
そして案の定、この嫌な予感は当たりました。
試験本番
私が受けた試験は2つ。
マークシート(30問)と記述問題(20問)です。
※これは受講機関によって多少異なるかもしれません
2つ合わせて50問ですが、試験時間は1時間。
正直、めっちゃ焦りました。
マークシートのほうは、正直そこまで難しくありません。「この中から問題が出ますよ」という冊子があるので事前に目を通しておけますし、講師の先生もかなりピンポイントでヒントを教えてくれます。
問題は記述式。
見つからないんですよ……該当箇所が。
致命的なことは2つありました。
一つは先述のとおり、何も考えず解答欄を埋めるという楽な方法に慣れすぎて頭が働かないこと。
もう一つは、講師の先生からきちんとした説明がなされず、テキストの巻末資料が試験問題の資料であると気づかなかったことです。
思考停止状態のところへきて、資料自体が見つからない。おまけに私の座席からは時計が見えなかったので、いま何時なのか、残り時間がどのくらいあるのか分からない。
久々に頭が真っ白になりました。
解答欄も真っ白です。
「終わった。落ちた」
と、本気で思いました。
登録実務講習は落ちる人がほとんどおらず、合格率が98%くらいあるそうです。20人のクラスで98%が合格するということは、落ちる人が一人いるかいないか……その一人になるのは私なのだと悟ったとき、自分が真っ青になったのが分かりました。思い浮かんだ上司の顔は真っ赤でした。
何一つとして解答欄に記入できないまま、ゆるゆると時間が過ぎていく状況の中で、いっそこのまま提出してしまおうかと自棄を起こしそうになりました。が、資料の存在に気づいたこと、少しずつ落ち着きを取り戻したことで、なんとかすべての欄に記入できたことは幸運だったと思います。
一度落ち着きを取り戻し視野が広がると、急に答えが見え始めるものですね。そして空欄が埋まり始めると、さらに心に余裕ができました。
経験からのアドバイス(私と同じような羽目にならないための教訓)として、記述式の問題は、ワークの時間に「資料のどの部分から抜粋して記入するのか」を、しっかり確認することをオススメします。
自宅で事前勉強するにしても、この方法で勉強しておいたほうが焦らずに済みます。
正直、合格率って本当の数字?と疑いました。私のクラスでは終了時間ギリギリまで書き直してる人や、巻末資料に気づかなかった?と思われる人もいましたので。
試験を終えて……
改めて思い出してみても、講義が進むスピードはすごく早かったです。
講師の先生も、どんなに大事なことであっても基本1回しか言ってくれない(雑談の合間にさらっと言って終わることもある)ので、テキストに書き込んでいるあいだに聞き逃してしまうということも度々あり、本当に困りました。時間がないのか、そういう性格なのかは不明ですが…。
テキストに書き込みする必要はほとんどない(試験のヒントを言われた時だけ書けばいい)ため、基本的には講師の先生の話を聞き逃さないようにするのが大事だと思います。
試験に合格するということを最優先に考えたとき、スクーリングは講師の話に比べればそこまで重要ではないと感じました。
合否の結果
試験から10日後、合否通知が届きました。
まさかの満点。
人間やればできるもんだ!!
以上、勉強しなくても合格できることだけは証明できました。が、神経をすり減らすような特攻になりますので、正直おすすめできません。下手すりゃ玉砕!
やっぱり事前準備は大事ですね。
何事も余裕をもって臨みましょう、といういい教訓になりました。

本試験が始まってすぐ瀕死の絶望を味わったこと、きっと忘れないと思う
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