2025/5/5にリリースされたアプリゲーム「神魔狩りのツクヨミ」。
女神転生やペルソナでおなじみの "悪魔絵師" 金子一馬氏が手掛ける、完全新作!
「昼夜を忘れて没頭できるゲーム」を探し彷徨う旅人である私は、この「金子氏、完全新作」という言葉につられてアプリをインストール。
メガテン、ペルソナ、デビルサマナーとやりこんできた私は、もちろん金子一馬のファンである。
……しかしそのゲームは、想像の斜め上をいっていた。

なんだこれ!?
令和のファミコンか!?
そう言わざるを得ない鬼畜性。
とにかくこのゲームに必要なのは忍耐力!!
たった一度の敗北でコツコツ積み上げてきた全てを失い、記憶はそのままに持たざる者としてリスタートする。しかし何度挑戦しても届かなければ、やがて心折れ、道半ばで挫折する者もいるだろう……。
……しかし、諦めるのはまだ早い!
まずは、十六夜ルートの「低層階クリア」を目指そう。
コツさえつかめば比較的簡単にクリアできる上、「新月ルート」で遊べるようになる。そして新月ルートで低層階をクリアすれば、「満月ルート」も解放される。こうなると、一気に道が開けたような気分になれる。
ここが最初の難関だ!
さあ、今こそ突破しよう!
"死に戻り" というプレイスタイル
神魔狩りのツクヨミは、一言でいうと「死にゲー」である。
ゲーム冒頭で語られる、この言葉……
君はこれから、数えきれないほどの死を迎えることになる。
必死に抗い、挑みーーそれでも何度も道半ばで息絶えるだろう。
その覚悟はできているかな?
これらは、ゲームの主人公に語られる言葉ではない。
プレイヤーに向けた挑戦状である。
このゲームは理不尽な運要素が絡むため、時と場合によってはどう頑張ってもクリアできない。
そして敗北したら、すべてリセットされて最初からやり直しである。
丁寧にゲームを進め、カードをそろえ、強化し、敵に挑み……すべてを失う。
比喩ではなく、本当に何度もこれを体験しなければならない。努力して積み上げた成果は何も残らず、スタート時の設定にもどって同じことを延々繰り返すゲームである。
言うなれば「バラモス直前で冒険の書が消えても、母親に起こされる場面からやり直すことができるか?」「セーブ不可のアクションで最終面にたどり着いたのに、またステージ1からやり直せるか?」を問われるゲームなのだ。
こうやって書くと、ファミコンゲーマーってすごいな!
どんだけ不屈の精神なんだよ。
しかし数多の制限があり、ゲーム史上ではまだまだ発展途上であったファミコンに比べ、神魔狩りのツクヨミは完全に確信犯である。死ぬことを前提に作られたゲームである。
私の日々を彩るウィズダフネも内容こそ違えど「死んで、戻る」ことを前提としているが、それをシナリオに絡めて物語の一環としたあたり、改めて非常によくできたゲームだなと思う。
とはいえ、神魔狩りのツクヨミがつまらないかと言われればそんなことはない。
むしろ時間を忘れてどっぷりハマれるゲームである。
ではその魅力も含めつつ、ゲームの紹介と低層階攻略法をお伝えしたい。
ゲーム紹介
軸となる物語
まずはストーリーを簡単に説明しておこう。
ルートは幾つもあれど、軸となる物語は同じである。
舞台は、上記画像。高層ビルなのか、タワマンなのか、あるいは両方なのか謎。
登美のりこという女が「ソロモンの指輪」を使って建物内に神魔を召喚しているため、主人公たちツクヨミが討伐しにきた。
以上である。
十六夜ルート・登場人物
最初は「十六夜ルート」しか選択できない。
よって、はじめての登場人物となるのが以下の2人。
左が十六夜ルートの主人公(ツクヨミ)。
右がツクヨミのパートナー(金鵄)。
金鵄という役目が何をしているのかは不明だが、おそらくアドバイスしたりする補佐役。戦闘には一切加わらない。
戦闘について
戦闘はカードバトル。
チュートリアルが非常に分かりやすく、こうしたゲームをプレイしたことがなくても馴染みやすい。
また、バトルの内容は基本的にシンプル。
カードは3種類あり、
・攻撃型 …… 攻撃のみ
・バランス型 ……攻撃も防御もできる
・防御型 …… 防御のみ
となる。
すべて数値によって決定され、相手の防御を上回ったぶんだけ攻撃、相手の攻撃を上回ったぶんだけ防御できる。
つまり「自分の攻撃80、相手の防御50」だった場合、相手へは30ダメージを与えられる。防御はその逆で、「自分の防御80、相手の攻撃50」だった場合、完全防御となり受けるダメージは0である。
それぞれのカードを何枚ずつ手持ちに入れ、どれを追加し、どれを破棄し、どのカードを強化するかを考えるのがプレイヤーの仕事。
仕組み上、バフよりもデバフ効果が必要とされることが多い。
カードについて
カードは最初の持ち札(山札という)の他、
戦闘後にもらえたり、
オオカミが新しいカードを作ってくれたりする。
詳しくは後述するが、このカードはAIによって作成されるため、絵柄(おそらく能力も?)唯一無二の、まさに自分だけのカードが与えられることになる。

紹介はこのあたりにして、低層階攻略を見てみよう!
十六夜ルート・低層階攻略法
運ゲーの所以
これが、今回の戦いの場である。
低層階は、1F・5F・10Fが攻略ステージで、それぞれボスがいる。
つまり、3フロアを戦い抜けば低層階クリアとなる。
これだけを見れば簡単そうに思えるのだが、なかなか一筋縄ではいかない。
その理由は以下のとおり。
・戦闘(特にボス戦)に勝利できるかは、手持ちのカードに左右される。
・イベント発生&戦闘できる回数が決まっているため、準備不足でボスと戦うことになる場合がある。
・イベントの内容はランダムで、狙った報酬がもらえない(それどころかHPが減る、カードを失うだけのイベントもあったりする)。
・必ず回復できる場所が1か所しかなく、しかもカード強化と回復の2択。強化を選べば回復できず、選んでも回復量は総HPの30%だけ。
・カードの強化は必須だが、必ずできるとは限らない。
・そもそもカードの入手がランダム。
・ショップもあるが、売られているカードもランダム。
・オオカミが創成する特殊カードがあるが、何が出るかはわからない。
これらが「とにかく運に左右される」所以である。
ボスのところにたどり着くまでにカードをそろえ、且つ強化しなければならないのだが、必ず必要なカードが集められるわけではなく、強化を優先するとHPが回復できない。
そのため「各戦闘やイベントを丁寧にクリアしてもボスに勝てず、低層階を抜けられない」という事態に陥る。
特に10Fボスのバラムが非常に手ごわい!
自分の適当なプレイが原因ならともかく、運要素が絡みすぎているので非常にタチが悪い。
たどり着くのは簡単なのに、本当に勝てない!いったい何度やり直したことか……。
そこでボス戦の勝率をあげ、クリアできる方法を考えた。
それが以下である。
意識しながらプレイするとかなり結果が変わるので、ぜひ試してほしい。
低層階攻略法
❶ とにかく重要なのが、HPを減らさないこと!
敵の攻撃は必ずガード。うっかり操作ミスは許されない。
防御を何より意識して戦う必要がある。
❷ イベントで、「HPが減る選択肢」は絶対に選ばない。
ただし、HPが下がっても最大HPが増えるのであれば、それを選ぶ。
とにかくHP残量が高いことが大事!
❸ カードはたくさん持つ必要はない。
不要なカードばかりの時は、見送る。
❹ 攻撃よりも防御カードを少し多めに持つ。
入手する攻撃カードは「がしゃどくろ」と「広目天」だけでOK。

もし人によって出るカードが違う場合は、攻撃力が高いカードを2枚選んで強化してね!
瀬戸大将(攻防どちらも標準より少し高いカード)は、防御用として準備すると良い。このカードを強化するなら、なお防御用がおすすめ。
❺ 強化は攻撃カードを優先する。
特にボス戦直前で「休憩か?強化か?」の選択肢において、1F・5Fでは強化しておくといい。10Fは休憩でHPを満タン、もしくは満タン近くまで回復できると吉。
ちなみに強化時に1枚犠牲にするカードを選ぶとき、私は大抵フィン・マックールを選択します。
❻ 手札が切れるタイミングに注意!
使い終わったカードが手札に戻ってくるのは次ターンなので、ここで防御カードがなかった場合、敵の攻撃をノーガードで受けることになってしまう。これだけは本当に避けたい!
防御カードがない場合、行動せずにターン終了した方がいい場合もある。残りのカードはタップで確認しよう。
❽ 総まとめ。カードをコントロールしよう。
これまでの❶~❻を意識すれば、必然的にカードをコントロールすることができるはず。
特に❸の「カード枚数を持たない」ことで、カードのローテが分かりやすくなる。
防御カードを切らすことなく、その合間に攻撃を繰り返そう。
残りHPが充分なら、バラム戦もそれほど苦にせず、低層階クリアに至るはずだ。
自分だけのAIカードを作ろう!
近頃のアプリゲームでは、「AIでキャラメイク」を売りにしているのを見かけるようになった。そしてご多分に漏れず、この「神魔狩りのツクヨミ」も、使用カードをAI生成できる。
多数のプレイヤーとは違う、自分だけのカード。これが手に入るというのは面白い。
……というより、そもそもAI生成じたいが面白くて何度もやりたくなるのだから当然である。
余談だが、神魔狩りのツクヨミはアプリ内で「神ツク」と略されている。だっせえ。
さて、その神ツクによるAI生成は、このような仕組みで行われる。
❶ 自分が通ったルートで、どのような行動に出たのか?が表示。
この自分の行動によって、与えられる神魔が決定される。
❷ それに対することを色々いわれる。
この文章もおそらくAI生成。「お前は何を言っているんだ」と言いたくなるような意味のわからんこじつけもあったりするので、読む必要はない。
❸ 神託ノ儀。神魔AI生成中……。
ちなみに生成にはお賽銭が必要で、お賽銭は簡単に手に入らない仕様になっている。
❹ そして爆誕!
最初のうちはお賽銭が数枚あるので、いくつか生成できて……
どうですか!?
AIだから奇妙な絵が出来ることもあるんですが、いかにも金子一馬でしょ!!
楽しいんですよ、これ!!

毎回、どんな神魔ができるかとワクワクできて楽しいです!
まとめ
とにかく遠慮なし!ファミコン時代の苦行を再現するアプリゲーム。
それが神ツク……神魔狩りのツクヨミ!
まずは十六夜ルートの低層階をクリアしてみよう。
ここがクリアできれば、今後どうすれば攻略していけるのかが見えてくるはず。
これを楽しいと思えるかは、人によると思いますが……。
もし荒行を耐え抜く決意ができたなら、ぜひ『星をみるひと』をやってみることをおすすめします!

不屈の精神が手に入ること間違いなし!






























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