私は2024年12月6日よりウィズダフネをプレイしている。
そんな私が一番最初に出会った期間限定イベントは「怨嗟の灯火」であり、続いてが「フォードレイグの秘宝」であった。
この2つのイベントの大きな共通点としては、そのどちらも "ちまちましたアイテムを必死に集め、交換所でレアアイテムと交換する" に尽きる。
はっきり言わせてもらおう。
このイベントの在り方は「勤め人には無理ゲー」である!
いや、イベントそのものを否定したいのではない。
むしろ「これが楽しい」という作業ゲーファンもいるはずだ。
問題はそこではない。
時間がないプレイヤーに対し「とにかく時間が必要、さもなければアイテムが集まらない」というイベントを提供している点が問題なのである!
敵と戦うたびにドロップがあるならまだしも、戦闘後に必ずアイテム収集できるとは限らない。「レアアイテムが欲しければ、私的時間のすべてを費やすべし」という悪鬼のごとくのイベント。ほんと鬼ですね。
それでも「怨嗟の灯火」では、なんとか怨嗟の冑を3つ手に入れたのだが
それが私のK点越え。
しかも恐ろしいことに、これらの装備品はすぐに使わなくなった。集めた意味!
そんなこともあってかその後は早々に脱落し、せいぜい2周して終了。その2周とて「たかが2周、されど2周」状態で、それなりの時間を投資する必要があり、プレイヤー(私)のイベント離れを加速させる始末。
もはや「イベントで得られるものはないと考えた方がいい」と思い始めていた頃、それは現れた。
「ピクシーと秘密の花園」である。
主要キャラとの縁結び
このイベントで、私は感動した。
何に感動したと言って、ゲームに費やす時間が短くても欲しいものをすべて手に入れることができるという点にである!
これまで私が遭遇したイベントが「アイテム収集→交換」だとしたら、今回のイベントは「主要人物と縁を結ぶ」こと。
つまり、こういうことである。
こういうことである!!
わあああああ!
欲しいッ!
魔力が上昇するキャラと、さらに縁を結びたいッ!!
私のやる気スイッチが入った。
今回はストーリー重視のため?か、イベント攻略のためのダンジョンがおそろしく短い。あっという間に周回できる。
自慢ではないが、私は生粋のレトロゲーマーだ。
だからSFCドラクエⅤで、
こういうやり込みをしてしまうタイプのゲーマーなのだ。
そんな私でも辛いと感じた、ウィズダフネのイベント!
集めても集めても集まらない部品!
それでいて倍返しで減っていく時間!
……そんな苦しい日々はなんだったんだ?と拍子抜けするくらい、今回のイベントはプレイヤーに優しい仕様。落差が激しいぞ!
そして数日後。
正直ボーナスステージかと思うほど楽勝で逆に不安になった。まだこれで終わりではないのでは?何か見落としているのでは?と猜疑心が渦巻くレベル。
どうせ使わない装備より、常時魔力を上げてくれるキャラと縁を結べることの何という満足感!これぞ勤め人の味方イベントである。
毎回こうであってくれ!!
特別アイテムの入手難度
しかし、このイベントの素晴らしい点はこれで終わらない。
もう一つのボーナスは「装備品は交換ではなく、宝箱ドロップ&逆転の右手で手に入る」こと!
【前々回】
水晶末をひたすら集め、欲しいものと交換
【今回】
宝箱から「花の洞窟の~ガラクタ」を入手し、
"逆転の右手" によって、特別アイテムが出現!
こう書くと「でも逆転の右手ってガチャでしょ? 運でしょ? アイテム集めたほうが楽じゃない?」と思われるかもしれないが、それは自分でアイテム集めをすればきっとご理解いただけるだろう。そのほうが途方もない時間を費やさねばならないことに!
「紫褐色の盾」は、提供割合から見てもそこまで出ないアイテムではない。ただ、星3(★★★)が出るかどうかは運だから、大人しく諦め……。
って出るんかい!!
上記は+5まで強化済の画像だけど、追加護も悪くない。というか私好み!
いや、これいけるか?
あと8個集めれば限界強度2までは上げられるけどいけるか?
しかし「怨嗟の冑」を3つ購入する(購入可能になるまでアイテムを集める)だけで死にそうだったのに、あと8個も集めるなんて……。
集めるなんて……。
できたわ。
意外とあっさり。
このように「縁レベル5のパン」だけでなく、「星3&限界強度2の特別アイテム」も手に入る!しかもそこまで時間をかけずに収集できる。
「怨嗟の灯火」「フォードレイグの秘宝」両イベントと比較して、かなり易しいイベントであったといえるだろう。
理不尽なストーリー
実は今回のイベントでとても気になることがあった。
主人公の実質的なパートナーといえるルルナーデについてである。
交易水路で見つけた "尋ね人" について「いい性格してる」と皮肉をこめた批評をするルルナーデだが、私は彼女自身もなかなかいい性格をしていると思っている。
その初手がこれだった。
彼女のアドバイス通りにしたら、ちょっと笑えない結果になったあとのセリフである。
いや、ルルナーデを責める気はないけど、言い方……!
そんな彼女は、今回「魔物を友達にした」という事実についてかなり嫌悪を抱いている。
魔物は魔物。人とは相容れない。
この考え方自体は私も賛同する。
というより "ウィズ" は硬派なゲームだし、そうであってほしい。魔物と慣れあうなんて以ての外だ!
……が、ルルナーデ自身の行動を振り返ると、
スライム(魔物)が懐くように仕向けてみたり、
「ゴブリンの行く末なんてどうでもいいけど」と言いながら、そのゴブリン(魔物)へ忠告を促すよう、さりげなく口添えしたりする。
このように、彼女は魔物との関係や生死にも寛容な一面を見せることがあるのだ。
ところがパンについては
見た瞬間にこのセリフ。
おぞましいとまで言い切る。
あまりにも感情のアップダウンが激しいので、パン個人が嫌いなのか、果てはシナリオを書いた人物がそれぞれ別人なのではないかとすら疑うレベルである。
しかしそれでも、彼女の様相を矛盾がないよう考察してみたい。
まず彼女がここまで強い口調で言い放つ前提として、「魔物は友達」だという前振りがあったことが挙げられる。
ただ単純にパンだけを見たのなら「殺してギルドに……」という言葉は出てこなかったはず。つまり怒っているのは魔物を危険なものだと認識しているからこそ子供の甘えた考えを受け入れ兼ねたためであり、その怒りの延長として上記のセリフにつながったと言える。
人は初対面で嫌ってしまった相手に、再度好意を抱くのが難しいとされる。
ルルナーデの場合には、奈落で長い時間を過ごしてきた彼女だからこその機知があり、魔物と仲良くするというシチュエーションそのものに嫌悪を感じるのだろう。
あるいは「魔物との関係とはそんなものではない」という冒険者の生存本能や防衛本能からくるものかもしれない。
その証拠に、魔物が去り際に人間への好意を言い残し、少年が魔物と友達なんてどうかしていたと自身を省みる様を見て態度を緩和させている。
これもまた彼女自身の美学に基づいた、許容の到達点なのかもしれない。
……まあ今までの彼女の言動を鑑みるに、気まぐれだったり、自身のメリットだったり、相手次第では魔物とコンタクトを図ろうとする一面は隠しきれていないので、じつは単純に「女の姿をしているから嫌い」という可能性がなきにしもあらず……だったりするのかも。
ウィズダフネがこのまま順調にシナリオを進めていけば、ルルナーデが「伝説の冒険者」として実装される日もくるかもしれない。
その時は、ぜひパンをルルナーデの縁深き者に……
……することはないだろうな。
なぜならルルナーデが魔術師に転職するなんて、限りなく高い確率でなさそうだから……。
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