【2024】賃貸の引越し|退去前&引越し後にやるべき事・体験による注意点

生活

2023年、年末――引っ越しました。

そのまま年末年始休暇に突入した、本当に年末ぎりぎりの引っ越しでした。

 

いまだに新居が仮住まいのような気がして落ち着きませんが、そんな私の体験をまじえて、賃貸の引っ越しでやるべき事と、知っておくべき注意点についてまとめました

 

借りている&借りる予定のアパート形態や、現在お住まいの場所&引っ越し先の地域によっても条件は変わりますことを予めご了承ください。

 

引越し代を安く抑える方法や、実際にかかった費用については別記事に書きました。こちらも併せてご覧ください。

【実録】賃貸の引越し|総額費用はどのくらい? 徹底的に安くする方法
徹底的に安く引越しをするためには? 2023年末、引っ越しを行った際の総額費用もご紹介!

 

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新居探しと賃貸の仕組み

 

新居探し

新居を探すと言っても、100%自分の希望通りの物件を見つけるのは難しいです。

 

とくに、1月~3月は引っ越し希望者が多い時期でもあるため、良い物件を見つけてから考える時間が余りありません。自分が「いいな」と思った物件は、他のひとも「いいな」と思っている可能性がとても高いので、考えているあいだに別の人が入居を決めてしまうからです。

 

そこで、大切なのは「妥協点」

新居探しをしている方なら「惜しい! ここさえ○○なら……」と思った経験があると思いますが、その惜しい点をどこまで譲歩できるか? が新居を決めるカギになると思います。

 

そのために、「これは譲れない」と自分が一番求めているもの(家賃、設備、環境など)を明確にしておくと、お部屋探しもスムーズに進みます。

 

賃貸の形態

賃貸の形態は大きく分けて3つあります。

① ハウスメーカー

② 仲介業者の管理物件

③ その他(個人の大家さんなど)

以下、もう少し詳しく見ていきます。

 

①ハウスメーカー物件

積水ハウス、大和ハウスなど、ハウスメーカーが管理しているのが「メーカー物件」です。

部屋は各メーカーの特徴があり、とくに新築物件は充実した設備や凝った内装などで人気も高いため、早くに入居者が決まっていく傾向があります。

 

困ったときや相談したいときはメーカーに問い合わせます。メーカー対応なので安心感がある一方、家賃や初期費用が高いです。

 

② 仲介業者の管理物件

多くの場合、部屋を借りようとネット検索したら、まずは仲介業者を訪ねることになると思います。

その業者自身の持ち物件(大家さんから預かって管理している、または自ら建築して管理している物件等)が名のとおりの「管理物件」です。

基本的に、管理している業者以外は、その物件を扱うことができません。

 

困ったときや相談したいときは仲介業者へ連絡します。メーカーより値段も手ごろで、自分で大家さんに応対する必要がありません

 

③ その他(個人の大家さんなど)

大家さん自身が管理している物件です。

古い物件が多く、その分家賃が抑えられているのが特徴です。リフォームは大家さん次第ですが、リフォーム後は家賃も上がるなど振り幅が大きいので、こうした物件を検討している場合はまず窓口で自分の希望を相談してみることをオススメします。(部屋は古くてもいいので家賃は抑えたい、この設備だけは修理して欲しい、など)

 

仲介業者を通して契約しますが、入居したあとに困ったことが起きたり相談したいときは大家さん自身、もしくは大家さんが指定している管理業者に自分で連絡する必要があります。

大家さんによっては、電話がつながらないことも多々あります。困ったときは仲介業者に相談しましょう。ただし基本的には自分対大家さんのやりとりになるので、入居前に大家さんの人柄を知っておくことも大事です。



退去前にやること➊ 解約手続きと転居

アパートを退去する際には、やることがたくさんあります。

その際の注意点や、やっておくべきことをまとめました。

 

① アパートの解約

解約手続きは、基本的に「契約先」に対して行います。

アパートの賃貸時に契約書を一通受け取っていると思いますが、その契約書の相手ですね。

 

【ハウスメーカーの場合】

各メーカーで用意されている解約フォーム

【管理物件、その他大家さんの場合】

契約時に渡された書類の中に、切り取って使うハガキがある(契約書の一番裏を切り取るものもあり)ので、それを郵送

 

希望する立ち合い日時も記入しておくと、退去がスムーズになります。

書式によっては記入する箇所がないものもありますが、私は空いているスペースに希望日を書いて送りました。

 

希望日が問題なく通れば連絡がこない場合がありますので、心配なら問い合わせてみるといいと思います。

 

② 電気・水道・ガスの解約

退去日が決まったら、電気・水道・ガスの休止手続きを行います。

 

電気やガスは自分が使用している会社(毎月支払い請求が来ている会社)へ連絡、今ではネットから手続きできるメーカーも多いので、「退去日」を休止日として申し込みます

私は賃貸業者から「電気は退去の翌日まで使えるようにしておくといいですよ」と言われたため翌日を休止日として申し込みをしたのですが、なんと電気会社がさらに翌日を休止日に…!一日分を修正してもらうため、再度連絡をとることになって面倒でした。

 

③ 火災保険の解約

保証会社の解約を行う必要はありませんが、火災保険の解約手続きは自分で行います。だいたい二年分を一括で支払っているので、月割り・日割り分が戻ってくるからです。

 

ここで注意したいのは「保険の解約日」です。

たとえ一日でも保険の解約がアパート退去よりも先だと、万が一何かあったときに保証が利かなくなってしまいます

立ち合いの都合がつかず、アパートの退去日を後から変更するかもしれない……という方は事前に考慮して、少し長めにしておくのもいいかもしれません。



④ 郵便の転送届

旧住所に送られてきた郵便物を、新居へ転送してもらうよう届出をしておきます。

郵便局の、郵便を出す窓口で行えます。

新居の住所を書き込む必要があるので、郵便番号と新住所がわかるものを用意しておくと便利です。

 

また、転送期間は1年です。

それ以降も郵便物を転送したい場合には、再度郵便局の窓口で手続きをする必要があります。

 

⑤ 引越し業者の手配

退去立ち合い時は、部屋からすべての荷物を出しておくことが鉄則です。

 

時期によっては、かなり込み合って受付してもらえないこともあります。

引越し業者にお願いするなら、早めに申し込んでおくといいでしょう。

 

荷物の量が少ないときの格安引っ越しや単身パックを取り扱う業者もありますし、仲介業者と提携を結んでいて割引にて安くなる場合もあります。

 

正直、引っ越しの中でも初期費用はかなり圧迫してくるので、少しでも安く引っ越ししたい気持ちは本当によく分かります! 結果として私は(引っ越し先が近場だったので)荷物を極限まで減らして自分で運びました。

 

とはいえ引っ越し先が都道府県をまたぐようなら、とてもそんなことはできないと思うので、まずは見積を取って比較検討し納得できる業者を見つけるのも一案です。

 

⑥ 設備撤去の手配

「アパートを借りている間に、自分の意思で取り付けたもの」がある場合はそれを撤去しなければなりません。

たとえば「2台目のエアコン」や、「ネット配線の設置」などですね。

 

こうしたものは基本、設置前に大家さんに許可をとっているはずですが、その際に「退去時に撤去する」という条件で設置しているなら尚更そのまま放置して退去してはいけません!

「残していけば助かるだろう」「そのほうが親切だろう」と、自分の判断で思い込んでしまうのは好ましくありません(賠償が発生する場合もあります)。どうしても残していきたいときは事前に管理会社や大家さんへ相談しましょう。

 

ネット回線の撤去についてはこちらに詳しく書いてあります。

 

⑦ 職場へ申請

住所が変わることで、通勤手当の金額等、変更されることがあります。

会社(たいていの場合、総務)に引越しすることを伝え、必要な手続きを行いましょう。



退去前にやること➋ 新居の準備

新居の準備とはいうものの、結局引っ越し前に行わなければなりません。

引越し前はやることがたくさんあって本当に大変ですが、頑張りましょう!

 

① 電気の新規契約

まず大切なこととして、新規契約の申込みは「これから使う電力会社」に連絡しましょう!「東京電力」や「関西電力」のような「●●電力」と直接契約しないなら、ここに電話してはいけません!!

私は賃貸業者に「●●電力に電話すれば大丈夫」と言われ、その通りにしたので面倒な目に遭いました
※実際に使うのは別会社なのにですか、と聞いてもその返答だったのでご注意下さい。

 

契約日は「入居日」です。

たとえば1/1から新居に住むなら、契約日は1/1です。

 

私は楽天電気で申し込みをして、「朝9時から使えるようになります」と言われました。その際に業者さんが来ることはないので、立ち合いも不要です。

 

② 電力のアンペア変更

引越し先のアンペア数が低い場合、自分で変更手続きをした方がいい場合もあります。

アンペアの目安は、以下をご覧ください。

 

使える家電とアンペアの目安

エアコン 冷蔵庫 電子レンジ その他家電
10A × × ×
20A × ×
30A

 

FURIO
FURIO

エアコンや冷蔵庫をつけっぱなしにして、さらにもう1つ家電(IHを含む)を使用したい場合には、30Aあったほうが絶対に安心です!

 

アンペア変更の申込先

アンペア変更も、自分が使用する電力会社(今回の私なら楽天でんき)へ申込みして下さい。

私は「●●電力へ電話すればいい」と言われ……(以下略)

 

実際に工事にきてくれるのは「●●電力」の業者さん(もしくは下請けの方)ですが、その手配も契約する電力会社にて行ってくれます。

 

私は今回、引っ越し先が20Aでしたので、30Aに変更しました。

流れは下記の通りです。

 

アンペア変更の注意点

アンペア変更は、自分の好きなアンペア数に出来るわけではありません。大家さんの希望で制限がかかっている場合もあります。

例えば私の場合には「30A」が上限でした。これは、電力会社で把握しているので教えてもらえます。

 

また、アンペア数を変更するのに建物自体の工事が必要となる場合もあるようです。

その際には大家さんが工事費用を出すことになるので、大家さんに工事のお願いをする必要があります。



③ 水道の新規契約

水道の開栓は、新たに自分が住む場所の役所(役場)に申し込みをします。

ネットから申し込みできる場合もありますので、まずはホームページを確認するといいかもしれません。

 

開栓の立ち合いは、ほぼありません。が、地域によっては立ち合いのお願いをされることもあるようです。

 

不凍栓(元栓)は、たいていガス会社が来たときに開けてくれます。

ですので、ガスの立ち合いよりも先に水道の開栓をしておく必要があります。

とはいえ基本的には、契約日の朝から使用できるようになっていると思います。(不安な場合には役所に確認するといいでしょう)

 

お住まいのアパートがオール電化の場合は、あらかじめ元栓の場所を確認しておいた方がいいかも知れません。

 

④ ガスの新規契約

ガスの開栓には立ち合いが必要です。

ガスコンロを設置する場合には、このときホースもつないでもらえます。

また上記にて書いたとおり、水道の元栓もこのとき開けてもらえますので(給湯を確認するから当然ですね)必要な方は元栓の場所を教えてもらうといいでしょう。

 

⑤ ネット回線の新規契約

昨今ではネット無料の賃貸物件も多くなっていますが、自分で設置しなければならない物件もまだまだあります。

 

注意点として、会社のパソコンを使用して仕事でネットを使う場合などは、ネット無料を使用しないほうがいいかもしれません。

賃貸の設備とはいえ、要はFree-Wifiと同じようなものです。社外秘のような重要情報を扱うには適していない場合もありますので、ご自身の判断にて別設置を行うのも一案です。

 

新規契約と工事

ネットでひかり回線を使用する場合には、工事が必要になります。

これらは、まとめて「プロバイダ」と呼ばれる会社へ連絡することになります。私なら楽天ひかりを使うので、楽天ブロードバンドへ連絡です。

※なぜ楽天か? 同系列で一本化したほうがポイントがたまるし、管理もラクだからです。

 

このとき注意したいのは、配線(光コンセント)がある=工事完了ではないということです。私もてっきり配線あるじゃんと思っていましたが、工事が必要になりました。

▲ これが光コンセント(分離タイプ)です。

こうしたことを含め、工事が必要かプロバイダに教えてもらうことができます。

 

工事業者はプロバイダが手配します。このとき、退去しようとしているアパートの配線撤去工事も一緒に依頼できます。

 

▼ 申込から工事立合いの流れ

 

工事業者について(撤去時の話)

ここで私の体験談です。

設置時に撤去のことを考える」という、役立つ内容です。

 

私は、退去するアパートに光回線の設置工事を行っていました。これは退去時に撤去するという話になっていたのですが……。

設置した業者が、配線をケーブルモールで壁にガッチリ固定しました。

つまり、壁紙に直接モールを貼り付けたわけです。

 

▲こんな感じで壁にモールを取りつけられました。これはフリー素材ですし、こんなにど真ん中に設置されたわけではありませんが……。

 

私は驚いて退去時に撤去する予定だと伝えましたが「無料で出来ますよー」との回答。

 

そうです。この業者「モールをはがせば壁紙も剥がれる」なんてことを何も考えずに貼り付けたわけです。その点を指摘すると、大丈夫修復できますよとの回答。

 

でも全然大丈夫ではありませんでした。

その言葉を真に受けて、退去時に電話してみたところ「そうした工事は依頼を受けて行うのでうちではできません」とすげなく断られました。

え、修復するって言わなかった?

 

実際に撤去に来てくれた別業者さんには

「これどうしますか? かなり強力にくっついてるので、無理にはがしたら壁紙も剥がれますが……」と困惑気味に言われました。

そう言われてお願いしますなんて言えるはずもないので、そのままでいいですと答えはしたものの……私としては「話が違うんですけど」って感じです。

 

今ではこんな業者はいないかもしれません。

が、生き残りも存在するかもしれません!!

 

というわけで、ぜひ知っておいてください。

工事業者が勝手に賃貸物件に影響が出る設置をしようとした場合、断固阻止すべきである!大丈夫だと言われても許してはいけない!

とくに壁に固定しようとした時は阻止すべき。

私の場合はモールを固定するテープだけでなく、U字クギで壁に固定されたので穴まで空きました。下手すれば、修理費が全額自分持ちになってしまいますよ。

設置時が勝負です!



入居後の手続き

引越しを終えたら、役所(役場)へ行って転居(転出・転入)の手続きを行います。

その際の持ち物として、マイナンバーカードや引っ越し先の住所がわかる書類を持っていくと便利です。

 

① 転居(転出・転入)の届出を行う

手続きのやり方はとっても簡単! 初めて一人暮らしをする方でも心配いりません。

役所(役場)に行って、以下の行動をとるだけです。

 

【誰でもできる役所の手続き】

➊ まずは役所(役場)入り口にある総合受付に行き、「引っ越ししたので手続きに来ました」と伝えます。そうすると、手続きができる窓口へ連れて行ってくれます。

 

➋ 窓口にて、どこからどこへ引っ越したかを伝えます。

必要な用紙をもらえますので、それに記入して提出します。

 

➌ 手続きは大体20分ほどで終わりです。

もちろんお金はかかりません。ただし転居先で住民票を取得する場合には数百円かかります。

仕事の都合などで直接行くのが難しい場合は、電話で相談してみましょう。電話は代表番号にかければ大丈夫です。

 

転居届を放置しているとどうなるか?

ここで、私の実体験を披露しましょう。

誰にも教えてもらえず無知だった私は、役所へ手続きに行かず、数年間放置していたことがあります。

 

その結果……

裁判所から通知が届きました。

そしてそこには、罰金を払うようにと書かれておりました。

 

マジです。無知って怖いですね。

金額は……あまり記憶が定かではありませんが、(当時)2万円まではいかなかったような気がします。

 

皆さん、面倒がらずに転居届を行いましょう!

 

② マイナンバーカードの情報を変更する

①の手続きをする際に、「マイナンバーカードを持参しました」と伝えましょう。

そうすれば自動的に係の人に呼ばれますので、言われたとおりに手続きを進めます。

大体20分くらいかかります。

 

マイナンバーカードの手続きには、必要な物が2つあります。

それはパスワード。

 

マイナンバー発行時、

AB1234

上記のような「アルファベット大文字2つ+数字4つ~」のパスワードと、

 

1234

数字4つ」のパスワードを登録していると思います。

 

住所変更時にこの2つが必要になります。

登録時に自分で記入した紙があると思いますので、確認していきましょう。

 

忘れてしまった場合には、そう伝えましょう(私です)

その場で変更してもらえます。

 

③ 免許証の住所を変更する

マイナンバーカードの住所を変更すると、それを使って免許証の住所変更を行うことができます。ですので、先に役所へ行っておいたほうが効率的に回れます。

 

住所変更は免許センター、もしくは警察署で行うことができます。

免許センターでは、夕方4時過ぎても開いている窓口で対応してもらえました。

もちろん無料です。大体20分くらいかかります。

 

手続きが終わると、免許証の裏側に新しい住所を印字してもらえます。

たまに手書きで書いておけばいいという方がいますが、そんな無謀はやめましょう。

免許証は公文書なので、後から面倒なことになる前に、最初に面倒なこと(住所変更手続き)を済ませておきましょう。

 

④ 保険証の住所を変更する

健康保険証の住所欄は、自分で修正できます。

裏側に住所欄があるので、手書きで直します。旧住所には取り消し線(こういうの)を引いておきましょう。

 

FURIO
FURIO

これで最低限の手続きは終わりです。

本当にお疲れ様でした!

あとは銀行等、必要な登録情報を適宜修正していってね。

 



おまけ:賃貸なら必ずやっておこう!

新しい住まいに引っ越したら、必ずやっておきたいことがあります。

 

それは、写真撮影

 

賃貸には基本「原状回復義務」があります。というより、重要事項説明のときに必ずこの件について話があると思います。

 

しかし原状回復はあくまで自分自身が故意に行った行為に対してであって、経年劣化によるものや前住居者がつけた傷について支払う必要はないのです。

 

ですので「自分が入居したとき、部屋はどんな状況だったのか」を写真に撮って残しておきましょう!光の反射でみえるキズなどは、写真を編集してテキストを入れておくのもおすすめです。

 

こうしておけば、余計な請求や誤解、言った言わないの悶着防止にもなります。

入居時にだけできる特権ですので、ぜひ行っておくことを推奨します。

 

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