エクセルで条件付き書式を使っていると、「複数の条件に当てはまったら色を塗りたい」と思うことがありますよね。
でも、条件が増えると設定が難しそうに感じてしまいます。
少しややこしく見えますが、基本の仕組みが分かれば意外とかんたんです。
この記事では、ANDやORを使った複数条件の設定方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
複数条件で色をつけよう![4コマ]
後輩ねこでもできる!
条件付き書式の複数条件(AND、OR)も、
基本を押さえればかんたんに設定できます。
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条件付き書式の”複数条件”とは?
条件付き書式の「複数条件」とは、2つ以上の条件を組み合わせて色を付ける方法のことです。
たとえば「100以上かつ200以下」や「AまたはB」など、複数の条件を使って判定することができます。
これらの条件を組み合わせることで、より細かい設定が可能になります。
AND関数
AND関数とは?
条件付き書式におけるAND関数とは、複数の条件がすべて満たされた場合に色を付ける方法です。
たとえば「条件1がAである」かつ「条件2がBである」といったように、すべての条件を満たしたときだけ色が付きます。
具体例で見てみましょう。
「AとA」「AとC」は条件を満たしていないため、色は付きません。
「AとB」のように、すべての条件がそろった場合のみ色が付きます。
AND関数の使い方①
数式を作ろう
まずは、「数値を使った複数条件」の作り方を見ていきましょう。
たとえば
100以上 かつ 200以下
という条件の場合、AND関数の数式は次のようになります。
このように、条件はカンマ(,)で区切って指定します。
不等号は以下の通りです。
あとは、この不等号を当てはめるだけで応用できます。
たとえば50以上、100未満なら
30より大きい(超過)、80以下なら
難しく考えず、「条件をそのまま式にする」イメージでOKです。
条件付き書式を設定しよう
下図のように、バラバラの数字が入った表があります。
このうち「50以上かつ120以下」の数字に色を付けてみましょう。
数式は次の通りです。
=AND(A1>=50,A1<=120)
❶ 色を付けたい範囲を選択します。
❷ 範囲を選択したまま、上メニュー「ホーム」→「条件付き書式」→「ルールの管理」をクリックします。
❸「新規ルール」をクリックします。
❹ 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、
数式を入力 →「書式」をクリックします。
❺「塗りつぶし」タブをクリック → 好きな色を選択 → OK。
※ 別の色を使いたいときは「その他の色」から選択できます。
❻ プレビューで色を確認し、問題なければ「OK」をクリックします。
❼ ルール一覧に追加されたら、「OK」をクリックします。
❽「50以上かつ120以下」のセルに色が付きました。
※うまく色が付かない場合は、範囲の選択や、数式で指定しているセル(A1)がずれていないか確認してください。
AND関数の使い方②
数式を作ろう
続いて、「文字入力がある場合の複数条件」の作り方を見ていきましょう。
たとえば
特定の文字 かつ セルが空白じゃない場合
という条件の場合、AND関数の数式は次のようになります。
このように、条件はカンマ(,)で区切って指定します。
文字を指定する場合は、「”」で挟みます。
また、「<>””」は「空白ではない」という意味になります。
具体的な動きを、下の表で確認してみましょう。
条件1:「完了」と入力されている
条件2:空白セルではない(何か入力がある)
この2つの条件を満たした場合のみ、色が付きます。
※最終行は一見正しく見えますが、「完了日」と入力されているため条件に一致せず、色は付きません。
「完了日」など、「完了」という文字を含んでいればOKにしたい場合は、ワイルドカード(*)を使います。
ただし、条件付き書式ではそのまま使えないため、COUNTIF関数を使って次のように書きます。
少し応用的な内容ですが、「部分一致」をしたい場合に便利です。
条件付き書式を設定しよう
さきほどの表を使って、色付けをしてみましょう。
今回は、2つの条件を設定します。
・「予定」の文字 +「空白セルじゃない」=薄緑
・「完了」の文字 +「空白セルじゃない」=水色

違うのは「色」と「数式」だけ!
設定方法は同じなので、2回繰り返せばOKだよ。
❶ 色を付けたい範囲を選択します。
※1行目には色を付けませんが、今回の数式
=AND($A1=”予定”, $B1<>””)
は「A1」を基準にしているため、範囲は「A1:B5」を選択しています。
もし、色を塗る範囲を2行目から設定したい場合は、数式を
=AND($A2=”予定”, $B2<>””)
のように変更してください。
そうしないと、色が付く位置がずれてしまいます。
❷ 範囲を選択したまま、「ホーム」→「条件付き書式」→「ルールの管理」をクリックします。
❸「新規ルール」をクリックします。
❹「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、
数式を入力 →「書式」をクリックします。
❺「塗りつぶし」タブをクリック → 色を選択 → OK。
※今回は”予定”なので、薄緑を選択
❻ プレビューを確認し、問題なければ「OK」をクリックします。
❼ もう一度「新規ルール」をクリックし、❸~❻の手順で「完了」の条件も設定します。
❽ ルールが2つ追加されたら、「OK」をクリックします。
❾「予定」と「完了」が、それぞれ別の色で表示されます。
※うまく色が付かない場合は、範囲の選択や、数式で指定しているセル(A1)がずれていないか確認してください。
色の優先順位
前項で、「予定」と「完了」の色を分けて設定する方法をご紹介しました。
しかし「完了を入力したら予定を灰色に変更したい」など、同じセルに対して複数の条件付き書式を設定している場合は、どうすればいいでしょうか?

ここでは、色の優先順位について
説明するよ!
❶ 条件付き書式には、「色の優先順位」があります。
同じセルに対して複数のルールを設定している場合は、上にあるルールが優先されます。
❷ たとえば「緑」のルールが「灰色」より上にあると、
条件付き書式の設定が正しくても、「予定」は緑のまま表示されてしまいます。
❸ 灰色を優先させるには、該当のルールを選択し、「∧」をクリックして上に移動させます。
❹ ルールの順番が変わることで、セルにも正しく色が付きます。
OR関数
ここまで、AND関数を使った複数条件の設定方法を解説してきました。
一方で、「どちらかの条件を満たせばOK」という場合もあります。
そのときに使うのが、OR関数です。
OR関数とは?
「AとB、どちらも条件を満たした場合に色がつく」のがAND関数でした。
一方で「AとB、どちらかの条件を満たせば色が付く」のがOR関数です。
具体的に図で見てみましょう。
AND関数では「AとBの両方が一致した場合のみ」色が付きますが、
OR関数では「AまたはB、どちらか一方でも一致すればOK」です。
そのため、Aのセル、Bのセルどちらにも色が付きます。

「どちらかでOK」
というのがOR関数のポイントだよ
OR関数の使い方
ここでは、OR関数の使い方を見ていきましょう。
セルの中に入力されている文字が「A」または「B」であれば色を付ける場合、次のように設定します。
=OR(A1=”A”,A1=”B”)
AND関数で文字を扱ったときは「A1=”A”,B1=”B”」のように、複数条件を別々のセルに設定しました。
これに対し、OR関数では「A1=”A”,A1=”B”」のように、同じセル(A1)に対して条件を設定します。
これは「1つのセルの中身が、AまたはBなら色を付ける」条件だからです。
あとはAND関数と同じ手順で、条件付き書式を設定すれば完了です。
※手順が分からない場合は、上の「AND関数の使い方」を参考にしてください。
まとめ
・複数の条件を設定する場合は、AND関数やOR関数を使って数式を作成します。
・作成した数式は、条件付き書式に設定することで色分けができます。
・一見難しく見えますが、数式のしくみを理解すれば、かんたんに応用できます。
・同じセルに複数のルールを設定している場合は、色の優先順位に注意しましょう。
・うまく色が付かないときは、数式で指定しているセルや選択範囲を確認してみてください。

まずはAND関数から使いこなせるようになると、
実務でも役に立つよ!
【関連記事】
・条件付き書式を複数セルに一括設定する方法│まとめて色をつける方法



































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