(前回までのあらすじ)
おっさんに翻弄されたあげく、スタートはゴールだった。
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サイランドへの帰還
アリ地獄に飲み込まれるがごとくグルグルしただけでしたが、無事生還。
まずは王様に報告だ!
サイランド王国・謁見の間にて、王様から労いの言葉をかけられる。
「それでこそサイランドの勇者」と言われるも、別にサイランド生まれサイランド育ちではない。
ちなみにG65535はカンストなので、ステージ5でどれだけ戦闘を繰り返したかが偲ばれる数字である。
ついに魔界へ…
魔界へは今までのように「冒険に出発する」ではなく、「王様に会う」ことで行けるようになる。
ついに大魔王ハデスと対決!
すごろクエストは基本的にのんびりした雰囲気があるので、禍々しい敵を倒すというのがどこか別世界のように感じてしまう……。
ちなみにこの時代(ファミコン時代)の有名な大魔王と言えばピッコロですが、ハデスと聞くとどうしても思い出されるのがこちら。
……と、私が別のゲームに思いを馳せているあいだも、王様の話は続いていた。
魔界への門が開かれたってサラっと自然体で語ってるけど、サイランドに開いちゃった不自然さにも気づいて王様!?
いざ、魔界突入!
まあステージ5は終わったことだ。
準備(手裏剣の大人買い)が終わったら王様に話しかけよう。
ここで旅立つのは、もちろん今まで育ててきたエルフ。
いよいよ魔界に突入だ!
ステージ6:これが魔界だ!
うわっ。
ステージ5のパープルワールドが可愛く見えるほどオドロオドロしい……。
しかし回復の泉が要所に配置されている親切設計。
と思いきや、飲むのにめっちゃ勇気要るんですけど……。魔界の地面に湧いてる水なんて飲んでも大丈夫なのだろうか? 毒よりヤバい気がする。
なんだかスウィートホーム(間宮邸の噴水)を連想して怖い。
ちなみに魔界全貌はこちら。
ラスボスであるハデスの居城が謎のタマネギなのが気になるが…。
鎧の騎士 → ドラゴン → タマネギ
この理解に苦しむデザインの連鎖は、あえて狙っているのだろうか? ツッコミを入れたいが誰も口にできない新製品発表会のようで、場が緊迫する。
第1のボス
ダイスコールを使っても、止まれる回復の泉はたった5つ。
アッという間に第1のボスの城に到着。
エルフは城に踏み込み、辺りを見回した……。
すると突然、巨大な影が現われた!
レイバーロード登場!
思わず逃げ出したくなるのを堪えるエルフ(&プレイヤー)に、
残念だが貴様はハデス様の姿を見ることもできないだろう。ここで切り刻まれるからだ……
なんだか一つ前のボス戦でも聞いたようなセリフで威嚇してきた。
剣が血に飢えている!?
近藤さん? 近藤さんなの!?
もしかして持っている剣はナカソネなの!?
うわっ、カッコイイ!
ギャグ要素ゼロ!
すごろクエストらしからぬ風貌!!
こいつ……強いッ!
見た瞬間、そう確信した。
大体ギャグ路線できたゲームが急にこういうマジキャラを出してきたときはモノホンであることが多い。
いや、そう見せかけてプレイヤーの裏をかいてきたか? じつは見掛け倒しのポンコツか? それもギャグのうちか!?
様々な思いが胸のうちで交錯するなか、戦いは始まった。
喰らえッ、手裏剣!!
まだまだいくぜ!
手裏剣13個乱れ投げ!!
エルフは手裏剣13個を使用し、敵のHP260を削った!
……って、相手ピンピンしてるんですけどぉ!? 立ち姿、まったく動じてないんですけどお!?
だいたい手持ちの手裏剣ぜんぶ使ったのに、まだHP200もある。
あとは仕方がないので、いつも通り「パラライズ→通常攻撃」するしか……。
と思ったら普通に勝てました。
なんだー、これなら手裏剣要らなかったんじゃね? と一瞬調子に乗った思いが顔を出しましたが、それでもノーダメージでHP260削れるのは大きいなと思い直し反省。
油断大敵、勝てる勝負で負けるこたぁないですからね。
ちなみに経験値が9700も手に入り、エルフのレベルが一気に3あがりました!
第二のボス
次のボスまでに回復の泉は4つ。
元々体力のないエルフの場合それでは回復しきれないので、結局ハイパーヒールの魔法に頼ることになる。(レイバーロード戦もそれで対処)
そして第二のボスであるドラゴンの形の城に到着。
待ったなしでボス戦が続きます。
強い気持ちを胸に城に踏み込んだエルフ。
「今度はどんな奴が相手だ?」
暗闇の中から巨大な影が起き上がり、咆哮した。
覚悟しろっ! エルフ!
ゴールドドラゴンが現われた!
ゲゲゲッ!
HPが630越えてる!? レイバーロードより200も多い上、もう手裏剣の持ち合わせもないのに!
「む、無茶じゃ、鬼太郎ーーーッ!」
父さんの声が聞こえたような気がしたが、ここで引くわけにはいかない。エルフがねずみ男と同類なら即トンズラだが、鬼太郎はヒーローなので逃げるわけにはいかないのだ!水木先生も鬼太郎はヒーローだから無償で働くのだと言っている!
といっても、エルフの基本戦略には何も変わりがない。
基本的には「パラライズ」を唱えるよりほか戦う方法がないのである。
ただし、ここで普段と違うことをする。
それは「ダイスグロウ」の呪文を唱えること!
ダイスグロウとは「ダイスの出目を少しだけよくする」魔法である。今までは手裏剣×ただの肉弾戦で押し切ることができたが、手裏剣を失いし今、先行してこの呪文を唱えておくことで自分の戦闘を有利にすることができる。
ハイパーヒールもご覧の通り。
エルフは弱いので、相手の攻撃が1回ヒット(サイコロの差が1)だけでも70を超える攻撃を喰らうため、一度の回復量が増えるだけでかなり楽になる。
そしてさらに、次のパラライズも効きやすくなる!
……ような気がしたが、気のせいかもしれない。けっこう競り負けたぞ?
そして激闘の末、ゴールドドラゴンに勝利!
手に入った経験値は7200。
レイバーロードより少ないのは何故なのか。
それでもレベル2つあがったけど。
この時点で、エルフのステータスは以下の通り。
ここへきてからレベル5上がっているので、魔界突入時はLv20だったということになる。
ちなみにLv25で「ギーガーブラッド」なる呪文を覚えたが、ご存知「魔法の威力が弱く、ほぼ魔法が通用しない」すごろクエストの世界では、魔法を覚えても「ふーん」という感じで虚無しかなくなってしまうのであった。
最後の城へ
さて、ここまで城と同じ姿の敵が現われている。
いよいよ最後の敵を目の前にして思うことは「ってことは、ハデスってタマネギなんじゃねーの??」
えー、ラスボスでそれはないよー。ラスボスはカッコよくあって欲しい!それはゲームにおいてはプレイヤーの、漫画においては読者の切なる望みなのだ。
ハデスには、ラスボスにふさわしい姿でいてもらいたい。
一体どんな姿をしているのか……さあ、最後の勝負だ!
ついに辿りついたハデスの城。
エルフのポテンシャルもかつてないほど高まっている!
すると、暗闇から声が響いた……。
いよいよハデスが姿を現わすのか!
緊張の一瞬!
!?
!?
な……、なんて陰湿なヤローだ!
大体自分をオレ様なんて呼ぶ奴には小悪党しかいないものだが、これが堂々たる魔界のラスボスのセリフだろうか? 否、とてもそうは思えない。
まるでラスト直前で副官の裏切りでボスが死んでしまい応対してるのは実は二番手のサポート役というレッドリボン軍ばりの小物臭!
こんなやつにやられるわけが……
わけが……?
えええええっ!??
…… ……。
ここはあなたの住んでいるところから遠く離れた別の世界……
動物たちが言葉を話し、仲良く暮らしている世界です。
「うわあああぁぁぁっ!」
うさぎ先生「こうしてエルフは、ハデスに捕まってしまいましたとさ」
子ウサギ「せんせー、エルフはその後どうなったの?」
子ネコ「まさかころされちゃったの?」
うさぎ先生「いいえ、殺されたりしないわ……。エルフは逃げることもできず、魔界でひたすら晒し者になるのよ。ずっと、ずっと、ずっとね……」
~よいこの鬱かみしばい・終わり~
サイランドにて
ダイスマンたちは逃げてました。
さすがの王様も衝撃が隠せない模様。
それ以上言葉もなかったようで、黙り込む始末。
エルフは……サイランドは……この世界はどうなってしまうのか!?
次回予告
次回、いよいよ最終回!!
ハデスを倒し、エルフを救い出すことはできるのか!?
次回
ハーフエルフ大勝利!
希望の未来へレディ・ゴーッ!!
▼ つづきはこちら
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