（前回までのあらすじ）
この国にはおっさんとジジイしかおらず、全員から精神的ダメージを受けた。
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外周：二周目を終えて……
プレイヤーを心身ともに追い詰める極悪ステージ「ようこそ魔界へ」
一番外側のコースを2周し、エルフは矢印の場所（おっさんのところ）へ戻って来た。
第一の門
うるせー。
おっさんはエルフが差しだしたアイテムを見ると、
興味がないのか、何も知らないのか、テキトー極まりない返答。
なんだか耳クソをほじりながらアクビをし、どこともつかない宙を見つめるやる気のない姿が目に浮かんだ。
いつまでこんなモブのおっさんの相手をしなければならないのか。さっさとゲートキーパーのところへ戻って先を急がねば……
！？
！？
えあぁッ！？
何っ？
何が起きた？
どういうことっ！？
情報をくれた村人Ａに太陽の石・雨雲の杖・ロトの印を見せたら、いきなりその場で虹のしずくを渡されたような衝撃。
このおっさん、ただのモブじゃなかったのか…（愕然）。
そんなプレイヤーの気持ちを知ってか知らずか、
画面の表情は変わらないけど、今ごろ親指を立てて抜群の笑顔を見せてるんだろうなあ…と思わずにいられない。
ものすごく複雑な気持ちを抱えたまま、ドクロのカギを手に入れた。
第二の門
第二の門に到着（3回目）
出たな、妖怪ジジイ。
え、それだけ？
今までの苦労は何だったんだと拍子抜けするほどアッサリ通された。
しかしそんな薄口仕様では私の気が収まらないので脳内ジャンピングドロップ。
2番目に外側のコース
ようやく一つ内側のコースへ入ることができた。進撃なら三層に織りなす敷地のうち、ウォールローゼに入ったようなものか。
……が、先ほどまでと一転、イベントマスはほぼ無い状態で、ゲートは完全に反対側。先が長いッ！！
洞窟
ゲートに向かう途中、洞窟が。
中には、このゲームお定まりの宝箱が落ちていた。
５９６３……
ゴクローサン（ご苦労さん）って……絶対マップをグルグル回って疲労するプレイヤーがいることを想定した金額だよね！？
もしかしてこのゲーム、遊んでいるのではなく、制作側に遊ばれているのではないだろうか？
ゲート到着
ようやくゲートに到着。
でもまあ、このコースはイベントマスもないし、前回のようなアイテム集めはなさそうだから安心。
あー疲れたっと思いきや、またおっさん……。
門をくぐるのにコツ？
やってみろというので素直に試すエルフ。
ゴンッ！！
見えないけどあるものなーんだ？
正解は「見えない壁」でしたー。
額を抑えてうずくまるエルフを尻目に高笑いするおっさん。
「いや、お前も知らないんじゃん」というツッコミよりも先に頭に浮かぶのは「この国にはまともなやつがおらんのか？」
ステキなアドバイス
「知らなきゃ誰かに教えてもらえ」
分かり切ったことを得意げに語られ、これだからおっさんはダメなんだと業を煮やすも、ふと冷静になって「環境がつくる人の性格」について考えてみる。
ここは魔界の入り口？で、おそらく魔界ではないが、限りなく魔界に近い場所。いわばご近所さんが魔物。魔物と隣り合わせに生きているうちに、知らず知らず影響を受けて自身の性格も歪んでしまうと言うことはないだろうか？
そう、悪いのはおっさんではない。
環境なのだ！
テクノスはそこまで考えてこのゲームを作ったのだ！
……と思ってみたけど被害者はこちら側なので、やはりおっさんなど悪である。
そんなことを考えているうちにイベントマスに到着。
そこには、若い男性がひとり立っていた。
第一声がそれかいっ！！
この私が門のくぐり方を教えてやろう
偉そうなのが若干気になるが、親切に教えてくれるというので有難く拝聴しよう。やはり若者は違……
！？
ただし
その宝物と
引き換えにね
！？
UWAAA！！
有無を言わさず身ぐるみはがされた！！
若いの関係なかった！この国の男ヤバい！！
あげくの果てに、教えてくれた内容がこれですかい……。
「だましたな！」
これにはさすがのエルフもキレました。
しかし男は不敵な笑みを浮かべて一言。
どうなってんだよ、この国は。
再びゲート前
黙れ。
本当に試すのね。
いや他に方法がない以上、試すしかないんだけども。
あっ！
……。
…… ……。
マジで制作側に馬鹿にされているのだろうか？
ボスとの戦い
ここまできたら、ボス戦まではあと一息！
ドクロが歯を剥いて並ぶマスを一気に飛び越して、ボスが待つ城（山？）へ！
城の中へ踏み込むと、すごろクエストとは思えないシリアスな雰囲気……。
何か目に見えない力が働いている……だと。
そんな張りつめた空気の中へ、ゆっくりとボス登場。
グウ…誰だ…
結界を破りに来たのだな
だがそれは不可能というものだ
静かに淡々と語るボス。
こいつは、今までのひょうきんなキャラとは違う…！
一体どんな姿を……
女じゃないッ！！（愕然）
ステージ1こそコケ脅しのゴブリンキングだったが、以降「ボスは女の子」で引っ張って来たすごろクエストがついに路線変更してしまった……。
テンションだだ下がり。
何を語られずともシリアス（真顔）になるわ。
その出来事は、自分で思っていた以上に磁場を乱したのだろう。
わたくし何をトチ狂ったのか、
呪いの石ころを使ってしまったでござる！
ゲゲッ 何てことを！
一瞬でMPが０になってしまったッ！
いやホントになにやってんの？
この記事は動画再生しながら書いているのですが、思わず「え？」と口走ってしまった。おそらく「使ってみたらどうなるんだろう」という好奇心に勝てなかったのだろう。
好奇心は猫をも殺すというが、これはボス戦。明らかな奇行！自らの正気を疑うレベルのマッドネス！
見えざる力は確かに働いていたに違いない。
そういう神の手いらないんですが！
しかし、まだだ。まだ終わらんよ…！
大量の手裏剣と奇跡の薬×2の威力炸裂！
まさか、あの窮地から勝利するできるとは。
人生なんて意外となんとかなるようにできているのかもしれない。
♡ ステージ5 クリア ♡ ～そして衝撃へ
♡ おめでとう ♡
エルフはマシンマンを倒し、結界を消し去った！
王様「ついに成し遂げたな、サイランドの勇者よ！」
王様「これで準備はすべて整った。結界を消し去ったいま、奴らの本拠地へと乗りこむときが来た」
はい？？
え？ いや、魔界の入り口はここでしょ？
「魔界へようこそ」と謳いながらその実魔界ではない、しかし魔界へ通じるゲートに門番を置くほど魔界に隣接した国でしょここは。
なのに
「サイランドに戻れ。魔界への入り口が見つかっているはずだ」
って何がどうなってんだよ！ 何だこの「ふりだしが実はゴールでした～」みたいな謎仕様！ 意味不明にもほどがあるよ！！
最後まで狂気を孕んだ国であった……間違いなく見えざる力（怪電波）が働いていたと思う。私の奇行もこの国の電波にやられたからかもしれない。
♡ ステージ５ クリア ♡
次回予告
長い記事を最後まで読んでくれて、本当にありがとう！
次回
いよいよ魔界突入・打倒ハデスへ！
君は生き延びることができるか？
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